pair days -episode 2-【番外編】 (ページ22)

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聖夜の贈り物1 ページ22

　
2022/12中旬
※vol.10『驚きの事実』と『あれから一年』の間の話。
※「カーボンニュートラルのサバイバル」プロジェクトのオンラインイベントのネタバレが含まれています

「冬と言えばなーんだ」

『ふゆ？んーなんだろう、やっぱり雪かな。東京ではなかなか降らないけどね』

「残念っ、正解は…」

『正解は？』

「冬と言えばイルミネーション！寒い夜、ラブラブな夫婦、当然イチャイチャくっついてデートすることが重要だと、俺は思うんだよね！」

急に問われたこと、クイズにしては何か違うような気もしてただの日常的な会話かなと思って答えたのに、拳くんがたまに押し通してくるアレだった。こういうときの拳くんって本当に強引な理由付けをしてきて論理的ではない。普段の彼とは違うけどそんな彼も大好きだから私は肯定しちゃうのだけどね。にっこり微笑んで答えた。

『イチャイチャくっつくのはちょっと要相談だけどデートは私もしたい。夜はのんびり家で過ごそうって話していたものね、外でデート嬉しい』

「Aイブは日テレで夕方まで仕事でしょ？だから丸の内周辺のイルミネーション見ながらデートしよう、もちろんディナー予約してある」

『え、予約してあるの？それって私が日テレで仕事決まる前から予約してたってことだよね。イブのディナー予約なんて争奪戦だろうし』

「結婚して初めてのクリスマスだからね。あ、でも格式高い場所じゃないしドレスコードないから仕事終わりの格好でも大丈夫だよ。今回はカジュアルに過ごそう」

本当に拳くんは私のために色々考えて準備をしてくれる。ありがとうと言えば、俺がAとデートしたかったから良いんだよと微笑んでくれる。クリスマスデートが楽しみだ。

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2022/12/24

仕事を終えてテレビ局を出た。待ち合わせには間に合いそうだけど早く向かいたくて、つい早足になる。待ち合わせ場所に辿り着いて彼を探してみるものの、楽しいクリスマスの雰囲気が漂っていて人で溢れかえっている。これは見つけるの大変かも知れない。

スマホを確認しても拳くんからのメッセージは来ていない、まだ着いてないのかな？とキョロキョロ見回すと彼の姿を捉えた。あぁ２人、いや３人か、女の子たちに囲まれている。笑顔で対応しているところを見るとファンの子かな？
　
　
　