pair days -episode-【番外編】 (ページ10)

今日:13 hit、昨日:22 hit、合計:11,168 hit

3 ページ10

　
　
　
『誰も誘ってないよ、この香り拳くんの好みじゃない？ごめんね、シャワー浴びてくる』

彼を押しのけようとするとガシっと阻止される。

「行かせない、絶対誘われてる男いたから、元々のAの香りと混じり合って今めちゃくちゃAに魅了されてるよ俺」

そう言われて脳内に「旦那さんをメロメロにさせちゃおう」の言葉がリフレインする。つまり拳くん気に入ってくれたのかな？ドキドキさせることできた？彼は嫉妬の気持ちを見せてくれているけど彼を魅了できたことに嬉しくなって、本当に？と聞き返した。

「もうっ何その嬉しそうな顔、こっちは嫉妬してんのに可愛いな」

『だって拳くんにドキドキしてもらいたかったから嬉しくて』

「こんなことしなくたってAにはいつだってドキドキするよ、俺たちはお互いにずっと恋してるんでしょ？」

『うん、拳くん大好き、愛してる』

「あぁもう俺の奥さん可愛すぎて我慢できない。ベッド連れて行っちゃうから…あ、でも約束して」

『え、何を？』

「この香水俺と一緒にいるときだけね、俺の前以外でこんな甘い香りさせちゃダメ。余計な男が誘われちゃうから」

『余計な男って…そんなのいないと思うけど』

「いやいやいるからね？Aを狙ってる男はそのへんにウヨウヨいるからっ」

『だって私は拳くんしか見えてないんだから他の人は関係ないでしょう？』

「またそういう可愛いこと言って…Aはいつも俺を煽るよね」

『煽ってるつもりはないんだけど』

「はぁそういうところも好き、でもね？Aが余所見するなんてことは有り得ないと判ってても俺はAの周りに下心持って近づく男がいるのは我慢ならないの、だから約束ね」

『ん、それなら拳くんとのデートでつけるね』

「はい約束成立。さて行くよ」

『あ、でも仕事のあとだしシャワーは浴びたいです』

「それは無理だから、今すぐ可愛い奥さん愛したいから諦めて」

にっこり笑って拒否される。拳くんはこうなったら譲歩してくれない。恥ずかしいけど一緒に行くと言うと彼に抱き上げられて寝室へと連れて行かれた。甘く爽やかな香りに包まれたまま彼との甘い時間を過ごしたのだった。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

奈絆さんのTwitter企画『秋晴の嫉妬祭』コラボや企画の作品はpair daysで提出しない主義でしたが今他のが書けないのでpair daysで書きました！

今回嫉妬心はあまり強くはないかな？楽しんで頂けたら嬉しいです。

　
　