pair days -episode-【番外編】 (ページ8)

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テンプテーション1　Twitter企画ページ8

　
　
Twitter企画『秋晴の嫉妬祭』提出作品。
企画から来た方への補足説明。
結婚3ヶ月頃、芸能界仕事する奥さん(作家名藤宮優)が香水プレゼントされてつけて帰ってきたら…な話です。

2022/9上旬
※vol.10『ご褒美デートへのお誘い』と『観覧車デート』の間の話。
　
　
　
「優さんいた〜！！お疲れ様です」

『ｘｘさんお疲れ様です。今日は収録ですか？どうかされたんですか？』

バラエティ番組でよくご一緒する女性タレントさんモデルもなさっていてとても素敵な方なのに私にいつも優しく声かけてくださる。

「今日隣のスタジオで収録だったの、優さんいるって聞いたから探してました！これプレゼントです」

いきなり手渡された紙袋を戸惑いつつ受け取った。

『えっと、これってなんですか？それにプレゼントって特に貰う理由がない気がするのですが』

「私香水をプロデュースしたんです、華やかなフローラルの香りで甘さを残しつつも爽やかなシャボンの香りもするんですよ〜清楚な優さんにぴったりなので是非使って貰いたいです」

『え、そんなのプレゼントで戴けないですよっ、あの購入させてください』

「もう優さん真面目〜この間小説戴いたでしょ？そのお礼と思ってくれれば」

『いや全く値段違いますよっ申し訳ないです』

「それなら結婚祝いも含めてるってことで、受け取ってくれる？」

『そこまで仰ってくださるなら、ありがとうございます。是非使わせてください』

ちらりと袋を覗くとパッケージがとても可愛い。普段あまり香水をつけることはないけれどせっかく戴いたものだしどんな香りだろうかと想像すると嬉しくなって笑みがこぼれる。

「いまつけてみてくれます？」

『えっでも今日これから事務所寄って打ち合わせしてから帰るだけなんですよね』

「打ち合わせってどれくらい？今日旦那さんは？」

『１時間もかからないと思いますけど、彼は今の時間自宅でオンライン謎解きしてるかな？帰る頃には終わってそうですけど』

彼女は考える仕草をしてそっと私の耳元で囁く。

「いい香りで帰って旦那さんを誘惑しちゃおう」

『ゆ、誘惑っ！？そんなのしませんよっ』

言われたことに慌てる、そんなふうに言われて恥ずかしくなる。でも拳くんに抱き締めてもらうとき良い香りって言われると嬉しいと思っちゃうよね。彼をドキドキさせられる？拳くんに甘い笑顔で愛を囁かれるのを想像する。
　
　
　