pair days -episode-【番外編】 (ページ49)

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「なにそんな可愛いこと言って俺のこと誘ってるよね？」

『さ、誘ってないよ』

「いーや俺は誘われた。夜は覚悟してね」

『……今じゃないんだ？』

「つまり可愛い奥さんは今から襲って欲しいとそういうことか」

『襲って！？そ、そういうことではっ』

彼がにんまり笑っている。いつもならこのままお風呂なりベッドに連れていかれるからつい珍しいなと思って言ってしまった。墓穴を掘るを体現してしまった。

『あ、いやいつものパターンとは違ったから、あのその』

「少し作業あったから夜って言ったんだけど可愛い奥さんのリクエストは応えないといけないよね！」

『えっ仕事あるならそっち優先してください』

「大丈夫、奥さん可愛がったあとでも充分間に合うから」

『で、でもっ』

「はいはいAは黙って俺に可愛がられて」

そう言って彼は私を抱き抱えるとウキウキな様子でベッドへと運ばれてしまった。

「あ、黙ってって言ったけど可愛い声は聴かせてよね？」

欲望を瞳に宿したままニヤリと笑う。これからどれだけ彼に愛されるのかを想像して恥ずかしくなって思わず口元を隠してしまった。そんな抵抗は無駄とばかりに彼は宣言通り私を最後まで蕩けさせたのだった。
　
　
　
　