pair days -episode-【番外編】 (ページ37)

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「旦那さんの福良くん騙してやるってスタッフも張り切ってたんやけどね、まさかの即当ては驚いた」

「何だか逆に申し訳ないです」

「おもろかったからええよ～今日はありがとう」

「優ちゃんまた年末ゴチにも遊びに来てよ、前年度メンバーとして大精算スペシャルに」

『あ、はい。呼んで頂けるなら是非』

ナイナイさんがスタジオから出ていくのを２人で見送った。他の方への挨拶もし終えたから隣にいるAをじっくり見てしまう。近くで見ても可愛いな、魔女が似合っている、こんなに可愛い奥さんがいていいのか？もちろん俺の隣にいるべきだよね！なんだか奥様は魔女だったのですってフレーズも浮かんでくる。ドラマ見たことないけど。

滅多に見られない彼女の姿に自然と顔が緩んだままに彼女を見つめれば照れた感じに俺を見つめ返してくれる。その瞳はグリーンでいつもとは違って吸い込まれそうだ。カラコンってこんな感じなんだね。そういうのも似合っちゃう。改めてAって綺麗だなと思う。そして可愛い、どんな格好をしたって俺好みになっちゃうA凄いよね。あぁ彼女と結婚したいなぁ。

「A、俺と結婚しよう」

『へっ、拳くんっ、こんなところで何言ってるの！？』

思わず彼女の手を握ってプロポーズしてた。慌てる彼女を見て我に返った。いけない、マジで自然と口から飛び出してた。それほどまでにAのコスプレ威力に殺られている気がする。

「ごめん、めっちゃ可愛いAがど真ん中過ぎて結婚したくなって口が勝手に言っちゃってた」

『ど真ん中って…あの、もう結婚してるよっ』

「何度だって結婚したくなるよね」

俺の謎な行動にどうしていいか分かんないって顔して焦っている。そんな彼女も可愛い！ずっと見ちゃうよ。

『拳くんっ、そんなに見ないで』

「えー可愛い魔女さんを俺は見たい」

『恥ずかしい、です』

「恥ずかしがってるのも最高に可愛いよね」

『あんまり可愛いって言われるのも恥ずかしいよ…』

「俺さ、Aがどこにいてもどんな姿でも見つけられる自信がある」

『な、なに急に』

「それくらい愛してるってことかな」

『そういう、こと、言わないのっ』

だって彼女のことが判らないなんてことあるわけないのだ。ここがテレビ局だって言うのに彼女への愛が止まらない。つい言っちゃうのはどうしてなのか？ＴＰＯを考えてって目で抗議してくる彼女も可愛い。でもそろそろ止めておかないとAがどうにかなりそうだから少し抑えて、今回オファー受けたことを驚いたと伝えた。
　
　
　