pair days -episode-【番外編】 (ページ30)

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でも彼女を触りたい欲は治まってはいない。シャンプーの香りに誘われて髪くらいなら平気じゃないか？と勝手に判断して彼女の頭を撫でた。そのまま絡まっていた髪に指を滑らせて毛先にキスまでしてしまった。

Aは俺に見惚れてるのかってくらいポーッと見つめてくれているから怒ってないはず、だからセーフだ…たぶん。それが嬉しくて彼女に笑いかけると慌てた彼女は下を向いてしまった。恥ずかしがってくれていて可愛くて抱き締めたくなる。

「A可愛い」

『へっ！？あの、その…』

「戻ってこないと思ったらこんなところでイチャついてたのか」

あー河村にバレちゃった。残念だけど時間切れだ。キッチンの入り口から覗く河村にAが慌てて説明している。

「Aの言う通りだよ、イチャついてないから今戻るよ」

どうせこう言ったとしても河村は信じてなさそうな顔してるけど、でもある意味止めに来てくれて俺は助かったのかも知れない。あのままじゃマジでオフィスで抱き締めてキスしてるところだったよね。Aにもう少し待っててと話しかければ分かったと返事をしてくれる。俺は河村と執務室へと戻ったのだった。

「河村ありがとう」

「何のことだよ気持ち悪いな」

「とりあえず礼だけ受け取っといて」

「あ、そう…本当ふくらはAさんのこと好きだな」

「それは当然でしょ、河村だって…」

「僕がなんだって？」

たぶん河村にも愛する彼女が出来たんじゃないかなって最近疑っている。だけど秘密主義だし誰にも言ってないみたいだから今はまだいいか。いつか聞き出してやりたいところだけどね。

「何でもない。よし仕事さっさと終わらせよう」

「お前が戻ってこなかったから仕事再開出来てなかったんだろ」

「それはごめんって今から超特急でやろう、そして俺はAとご飯デートする」

「きちんと終わらせればお好きにどうぞ」

残りの仕事を終わらせるべく気合を入れて臨んだのだった。

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この頃のふくらさんはオフィスで抱き締めたりキスしたらダメって理性はあったようです。2020夏あたりからその理性どこ行った！状態になりますけどw

河村さんの恋『恋はジェットコースターのように』は2019/8上旬辺りに恋人になってるので付き合いたてですね。コースター夢主ちゃん卒業のときにオフィスの皆に伝える感じ。ふくらさんは薄々気づいてたけど確信は得ていなかった感じです。
　