pair days -episode-【番外編】 (ページ20)

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「全国に振り撒いてるって、Aわかってない！Aは俺よりメディアに出てるしファンに声かけられてふんわり笑う顔なんてめっちゃ可愛くて姿勢も綺麗だから歩く姿なんて魅力的過ぎだからね？」

『そんなことないもん、拳くんのハの字の眉だって何かに夢中になると口が空いちゃうところとか可愛くて、それでいて爽やかな笑顔が格好良くて魅力的だからっ』

「いや何言ってるのAが外を歩いてるだけで魅了されてる男がどれだけいると思ってるの？俺と一緒にいるときだってA見てる男いるんだから！いないときは本当に気をつけなきゃダメ、俺とは比べられないよ」

『絶対に拳くんの方が魅力的だよっ、クイズをしている拳くんって格好良くて、声も笑顔も…こんなに素敵な人だから皆拳くんのこと好きになっちゃうっ』

何だかお互いに訳がわからなくなる。あれなんでこんな言い合いになったんだっけ？どっちが魅力的か熱弁してて何だか我に返って恥ずかしくなってくる。

『も、もうどうしてこんなことに』

彼がふはっと笑った。もうそういう笑顔も格好良いのずるい。拳くんももっと自分の魅力を理解するべきだと思う。

「何だか可笑しいね。俺たちめちゃくちゃ愛し合ってるよね、まあ当然だけど！これってどっちが魅力的なのかって喧嘩かな？」

『こんなの喧嘩って言うの？それに私は拳くんとはどんな喧嘩だってしたくないよ』

「あぁ俺の奥さん可愛いね。そう言えば俺にキスの続きしてもらいたかったから詳しく教えてくれたんだよね？」

『そ、それは拳くんがあんなキスするからでしょ』

「俺はどんなキスしたの？ほら教えて？」

そう言って再び私の唇をなぞってくる。またあの熱いキスを思い出す。キスをしてもらいたくて恥ずかしいけど彼を見つめながら伝えた。

『…私を、熱くしてくれるキス、拳くんがしてくれるの、気持ち、良くて、好き』

「嫉妬するAも素直なAも可愛すぎるでしょ、続きのキスしようか？」

彼の大きな手が私の後頭部を包む。引き寄せられて熱いキスが降ってくる。キスの合間に吐息も愛の言葉も溶け合うように甘い時間を過ごしたのだった。
　
　
　
　
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早押しクイズ観てると指が反応してたら何かいいな〜と思って書いてみた。あと何故か知らないけど気づいたらお互いの魅力を熱弁する2人になりました💦
　