pair days -episode-【番外編】 (ページ2)

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カモフラデート1 ページ2

　
side kwmr
2021/7中旬
※2021/8/23公開【夏休みの宿題】東大博士が本気でアイデア貯金箱を工作した【インテリ自由工作】動画に関する話。

時期はpair days -vol.7-『彼の交友関係』と『ずっと恋したい』の間です。
　
　
　
裏工作の昼ご飯奢るのにふくらがAさんを連れて行って良いかと聞いてきた。先々月Aさんはスクープ記事を書かれてしまったから２人は外で会うのを自粛しているらしい。

「別にいいよ、それなら藤枝も呼んだ方が良いんじゃないの？」

「河村ありがと〜もう藤枝には声かけてある」

「用意が良いことで」

「だって河村と俺とAの組み合わせ変でしょ？藤枝がいれば双子だし会社の同僚として不自然ではないと思うんだよね」

つまりカモフラデートしたいってことだろう、構わないけどね。そのあとAさんが合流して個室でランチが食べられる店を選んで入店した。

『えっと急にランチ食べようって誘われたけど今日は何の集まりなの？』

「A聞いてないの？」

『ランチ行くとしか』

「ふくらさん、説明くらいしといたらどうですか」

「ごめんごめん、河村にランチ奢ってもらうことになっててね。Aとなかなか外でデートも出来ないし一緒にご飯食べられたら嬉しいなって」

『そういうこと…だから祥もいるのか。河村さんと３人でご飯だと周りから見れば接点なさそうだもんね』

「そういうことなので僕と藤枝をカモフラージュに使ってお好きにデートどうぞ」

『好きにデートって！？そ、そんなこと…あの拳くんと普通にランチ食べられるだけで嬉しいので』

恥ずかしがるAさんを見て、可愛い〜なんてハグしてAさんを慌てさせてる。ふくらは相変わらずのようだ。

『拳くんっお店だからやめよう』

「個室だから大丈夫」

『そういう問題ではなくてっ』

「河村さん何注文します？」

困ってるAさんを珍しく放置してメニュー表を見ながら僕に話しかけてくる。今日は助け舟出さないんだな。

「藤枝助けてやらないの？」

「周囲の目がない場所なので別に良いんじゃないですか、いちいちイチャつく２人に構ってられないので、こういう状況はもう慣れました」

「なるほど」

まあ僕より余程イチャつく２人は見てるのだろうしそんなものか。いちいちふくらに突っ込むのも面倒なんだろう。
　
　
　