式はどうする？1 ページ9
side fkr
2022/1/8
「結婚式どうしようか？準備も時間かかるだろうし今からだと秋から冬辺りになるのかな、どれくらいの規模にするかとか色々考えないといけないよね、ブライダルフェアとか行ってみる？」
『拳くん考えたんだけどね、２人だけで式をあげるの駄目かな？』
「えっでもご両親や藤枝はAの花嫁姿見たいでしょ」
彼女の提案に驚いた。俺はAの花嫁姿を独り占めに出来るのは正直めちゃくちゃ嬉しい。だけどあのお父さんや藤枝が花嫁姿を見れないなんてそんなこと許してくれるのだろうか？そりゃ写真や映像で見ることは出来るだろうけどそれで納得してくれるのかな？
『そこは説得する。もちろん披露宴代わりのお披露目パーティーはやろう？でも結婚式は２人でしない？』
「それはどうして？」
『やっぱり結婚って準備に時間かかるでしょ？人を呼べばそれだけ考えることも増える。私はまだ時間に融通は聞くけど色々テレビの仕事も増えてきた、拳くんだってテレビの仕事にQuizKnockの動画関係他にも色々と忙しいでしょ？』
『そんななか準備もするとなるとイライラしたり喧嘩になったりすることもある、実際に知り合いで喧嘩して別れる寸前まで行った人もいるの』
神妙な面持ちで理由を説明してくれる彼女。確かにその通りではあるんだけど良いのかな？って思ってしまう。
「A…」
『私はそんなの嫌だし、かと言って式をしないのもちょっと…２人だけの式なら拳くんの隣でウェディングドレス着れるし…何より準備期間もそこまでかからないから……あの、早く、拳くんのお嫁さんになれるなって』
だんだんと照れながら小声になっていくAの可愛い姿に、いま俺は心臓を撃ち抜かれた気がする。実際には何もないのに胸を押さえてしまう。
俺のお嫁さんに早くなりたいから準備期間を短縮しようとしてるの？あ、もう今すぐ入籍しに行こう！と言いたい。
堪らなくなって愛してると囁きながら彼女を膝の上に乗せ抱きすくめる。俺の腕の中で身動ぎする彼女。俺のある部分に気づいて、拳くん、あ、あのなんて焦ってる。
いやこれ確実にAの所為だからね。ちゃんとこれからのこと話したかったけどもう仕方ないよね？彼女に口付けをしてお姫様抱っこで立ち上がる。
「ごめん話の続きは後にしよ？」
と彼女を寝室に連れていくのだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 401人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
佐伯(プロフ) - そのうちさん» そのうちさんいつもありがとうございます！お話全て大好きなんて言って頂けて感激です。次作の新婚楽しんで頂けるように頑張ります！Twitterの方はあとで返事投げに行きますw (2021年12月21日 21時) (
レス) @page48 id: 6d502d1977 (このIDを非表示/違反報告)
そのうち(プロフ) - vol.8終了お疲れ様です！そしてお話全てが素敵で大好きです！またTwitterの方でも感想送ってしまいますがすみません。次はvol.9で新婚と聞いて正座待機しておきます！お疲れ様です！ (2021年12月21日 12時) (レス) @page50 id: 7f613ac8c4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：佐伯 | 作者ホームページ：
作成日時：2021年11月26日 21時
