pair days -vol.8-

fkrさんは納得いかない！1 ページ21

　
side izw
2022年1月中旬
　
　
　
「伊沢、報告があるんだけど…出来れば皆にも聞いてもらいたい」


Aちゃんが記事の提出関係なしにオフィスに来た。もちろんそんなの関係なく来てもらって構わないのだけど珍しいなと思っていたら福良さんと並んで報告…心当たりがあるとしたらあれしかないけれどついにそういうことなのか？


「どうしたんですか？福良さん、Aちゃんまで」

「俺達６月に結婚することになりました」


オフィス内に歓声が上がる。やっぱりそうか、福良さんにはQuizKnockをずっと支えてもらっているから福良さんの幸せは単純に嬉しい。


「福良さん、Aちゃん結婚おめでとうございます」


皆も口々にお祝いの言葉をかけている。藤枝にも泣くなよ、と声をかけられてる。山森さんがAちゃんに抱きついた。


「Aちゃんおめでとう！式には是非出席させてね、Aちゃんのウェディングドレス楽しみ〜」

「あ、あのごめんなさい。結婚式は２人だけでします、でもお披露目パーティーはしますのでそちらには是非お願いします」

「えっ！？」

山森さんがAちゃんの言葉を聞いて驚いている。するとすぐに福良さんに詰め寄った。

「ちょっと福良さん！いくらAちゃん好き過ぎるからって独り占め良くないですよ！」

「えー２人の結婚式出席出来ないの？祥隆それでＯＫ出したの？」

「あーまあそれに関しては俺も若干の不満はあるけど２人の気持ちを尊重しましたね、父さんは泣いてたけど」


他の人も福良さんにどうしてですか〜と聞いている。２人で決めたことだから、と謝る福良さん。まあ俺としては２人の門出に出席出来ないのは残念ではあるけれど２人が決めたことならそうしてもらいたいと思ってる。そんなことを考えているとAちゃんが、あの！と声をあげた。


「えっと拳くんじゃなくて私なんです、２人で式をあげたいと提案したの」

「あれそうなの？」

「藤さん知らなかったんですか？」

「２人で決めたとしか聞いてない」


藤枝の言葉を聞いてAちゃんに注目が集まった。少し恥ずかしそうにゆっくりと話し出す。


　
　

2→←4

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す