pair days -vol.8-

誓い ページ43

　
side fkr
2022/6/9
　
　
　
彼女との２人だけの結婚式。家族や皆にお祝いされるのも良いのだろうけど挙式という彼女が素敵に輝くであろうそのときを俺が独り占め出来るっていう喜びを噛み締めている。

衣装選びや前撮りのときドレス姿の彼女を見て綺麗だし可愛いと思っていたのに今日はそのときよりもっと…特別に感じられる。

瞬きするのも忘れるくらいAから目が離せなかった。彼女ってこんなにも綺麗だったんだなって改めて思うくらいに…俺は彼女の姿を脳内に焼き付けようと心のカメラでシャッターを切った。連写しまくりだ。

俺を瞳に映す彼女はもっと綺麗で可愛くなる。こんなAを見れるのは俺だけってすごくない？見せびらかしたい気持ちにもなるけど俺だけのお嫁さんって響きがたまらない。


バージンロードは２人で歩いた。特別綺麗な彼女をエスコートするのは何だか緊張してゆっくりと祭壇へ向かう。走馬灯のように彼女との出会いから今までのことが脳内を過ぎっていく。隣の彼女を見ると微笑んでくれる。彼女と結婚することができて俺本当に幸せだ。

祭壇での手順は間違えないように気をつけて誓いの言葉を噛まずに言えた。昨日２人で噛まずに言えるかななんて心配し合ったよね、それを思い出して、言えたねと目で会話して微笑みあった。

指輪はスムーズに交換できた。ふと俺が間違えて反省したクイズを思い出す。心臓に繋がる血管が通ると考えられたことから結婚指輪をはめる指は左手の薬指、相手の心をつかんで結婚の誓いをより強固なものにするという意味がある。

俺の心はAに結婚指輪をはめてもらう前から既につかまれている。これでより離れることはなくなったかな？まあ離れる気なんか一切ないけどね。

誓いのキスは彼女が恥ずかしいから頬にして欲しいとお願いされていたが、ベールアップをして綺麗な彼女を目の前にしたら我慢できずに唇にしたのは許してほしい。顔を赤くさせじっと見られている気がするがきっと彼女なら許してくれるだろうとにっこり笑ってみせた。



神様にも誓うけど俺は誰よりもAに誓いたい

彼女を変わらず愛していくと…

いや変わらずなんてそんなの無理だよね




今日よりも明日はもっと、彼女を愛してる

毎日彼女への愛が強くなるだろう

そんな風に彼女への愛を積み重ねていくと俺は誓う

Aずっと君を愛してます






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