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ついにここまで辿り着いた。何回か道を間違えたけど時間には間に合ったようだ。ここら辺はコラボ合宿で来た以来かな？あのときはAの実家には来なかったけど、いよいよ今日ご両親に挨拶するのか。もう実家は目の前だ。やばいここに来てめちゃくちゃ緊張してきた。とにかく誠実に…良い印象を持ってもらいたい。
『拳くん大丈夫？』
「もちろん大丈夫だけど…緊張してる」
「ふくらさんしっかりしてください、ラスボス倒す気持ちで行きますよ！」
『お父さん倒しちゃうの？ちょっと違くない？』
「違くない、父さん倒してお姫様ゲットってことだろ？」
『お姫様って…絶対に違うと思う』
藤枝とAのやりとりに和んで笑ってしまった。おかげで少し緊張が解れた。藤枝にありがとうと言うと彼は照れたように、ほら行きますよと玄関を開けた。
「『ただいま』」
「あらあらいらっしゃい、よくいらして下さいました。祥隆とAの母です」
Aのお母さんは優しそうに微笑んでいる。似てる、Aの未来の姿はこんな感じなのかな？
「初めまして福良拳と申します、今日はお忙しい中お時間を作って頂きありがとうございます」
「ふふっお会いできて嬉しいわ、どうぞお入りください」
「お邪魔します」
『お母さん、お父さんは？』
「和室で待ってるわよ、この期に及んで逃げ出したくなってるんじゃないかしら？」
「ラスボスが逃げ出しちゃダメだろ」
「あらラスボスなの？そうかもしれないわね、でもそんなに強くないから大丈夫よ。サクッと倒しちゃいましょう」
お母さんって見た目はAに似てるけど性格は藤枝っぽいのかな？そう言えば今日の挨拶も藤枝とお母さんで決めたと言っていた。ノリがたぶん同じなんだろうな、そんな感じがする。
そしてついに俺はお父さんと対面している。お父さんの表情は読めない。Aが俺を紹介してくれている。
「初めまして、Aさんとお付き合いさせて頂いている福良拳と申します。祥隆くんとは会社の同僚、仲間として以前から仲良くさせて頂いてます。今日はお忙しい中お時間を作って頂きありがとうございます」
早口にならないよう気をつけて少し頭を下げた。お父さんを見ると渋い顔をしている。ひょっとして印象が悪いのか、心臓がバクバクしてる気がする。１分ほど沈黙が続いて見かねたお母さんがお父さんに向かって一声かけてくれた。
「あなた？ご挨拶して下さってるんだからだんまりはないんじゃない」
「む…初めまして祥隆とAの父です」
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佐伯(プロフ) - そのうちさん» そのうちさんいつもありがとうございます！お話全て大好きなんて言って頂けて感激です。次作の新婚楽しんで頂けるように頑張ります！Twitterの方はあとで返事投げに行きますw (2021年12月21日 21時) (
レス) @page48 id: 6d502d1977 (このIDを非表示/違反報告)
そのうち(プロフ) - vol.8終了お疲れ様です！そしてお話全てが素敵で大好きです！またTwitterの方でも感想送ってしまいますがすみません。次はvol.9で新婚と聞いて正座待機しておきます！お疲れ様です！ (2021年12月21日 12時) (レス) @page50 id: 7f613ac8c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐伯 | 作者ホームページ：
作成日時：2021年11月26日 21時
