pair days -vol.5-

彼のお祝い1 ページ9

　
2020/8/9
　
　
　
彼の誕生日のお祝いとして泊まりに行くことになった。お泊り久しぶりだし、コロナ禍でなかなか会えない彼とずっと一緒に過ごせることが嬉しい。誕生日プレゼントも用意した。喜んでくれるといいな。


昨日のオンラインイベントは成功だった。準備に頑張ってた拳くんを知っているから嬉しい。夜遅くまで配信だったし疲れているだろうから、今日はお昼過ぎから会うことになっている。私は朝から誕生日のケーキを焼いていた。

お料理もいくつか下ごしらえしてタッパーに詰め込む。でも張り切りすぎたかな？荷物が多くなっちゃった。でも彼のためだしこうやって用意しているときも幸せを感じる。

今から行くね、と連絡したら最寄り駅まで迎えに来てくれて驚いた。疲れてるんだからゆっくりしてて良いのに…でも早く会えて嬉しい。彼もそう思って迎えに来てくれたのだと思うと大好きな気持ちでいっぱいになる。



持ってきた食材を冷蔵庫に詰め終えると、彼が待ってましたとばかりに抱き締めてきた。


『ふふっ拳くんどうしたの？』

「俺もうA不足でどうしようもないの…少し堪能させて」

『そ、そうなの？あのそれなら、キッチンじゃなくてリビングでゆっくりしよう』


リビングに移動するとソファに座って両腕を広げる彼。まさか膝の上に来てということなのかな…きっと疲れてるんだよね。癒やされたいのかな？と横向きに膝の上に座って彼に抱きつく。


『拳くん昨日はお疲れ様、見てたよ』

「ありがとう、ゲストも来てくれたし盛り上がって良かったよ」


彼はおでこ、ほっぺ、唇へと順番にキスをすると私の首筋に顔を埋めてスンスンしてる。少し擽ったかったけどそのままジッとしてた。


「ああAの匂い…癒やされる」

『拳くん、イベント頑張ったね』
　
　
　

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