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『えっとね…』
「俺もバレンタイン作ったんですよ、Aと俺のを食べてどっちがAの作ったもの当てられるか!ってやつです」
藤枝がそれはそれは楽しそうに説明してくれた。そういうことか、でもそれ難しくない?藤枝だって料理上手じゃん。
「それはかなりプレッシャーなんだけど…藤枝だって料理上手でしょ」
「いやーいけると思うんですよね。俺普段お菓子は作らないので」
「そうかなぁ?」
Aが隣に来てごめんね、なんて申し訳なさそうにしている。そりゃ彼女の作るものはすぐに分かってあげたい。野菜が入った料理なら彼女なりの工夫が感じられて何となくは分かる。でもお菓子はどうなんだろう分かるものなのかな?
「ただの余興なので難しく考えずにやりましょうよ」
うきうきとまるで音符を飛ばしてるかのように準備を始める藤枝。もうこれはやるしかないのか〜とため息を吐く。
「A当てられなかったらごめんね」
『それは大丈夫だよ、拳くんからの気持ちはいつも受け取ってるからね』
Aが可愛いこと言ってくれるから彼女の肩に手を添え引き寄せる、そこでキッチンから物音に気づいて手を引っ込めた。危ない、藤枝がいるところで思わずキスするところだった。
俺の行動の意味に気づいて少し顔を赤らめるA。俺の彼女本当に可愛いな、今夜は覚悟して欲しい。
そのあとの余興では何とか当てることができた。彼女の作ったものの方が少しだけ口当たりがなめらかだった。
藤枝はふくらさんすげーと楽しそうにしてるし、Aはめっちゃ嬉しそうな顔をしていた。彼女のあの表情を見られただけで俺も嬉しい。当てられて良かった!
オマケ
「ふくらさんお返し期待してます」
『ちょっと祥なに言ってるのっ』
「一応俺からのプレゼントだろ?だからお返し俺スマホの充電ケーブル欲しいっす」
『充電ケーブルくらい自分で買いなよ。勝手に拳くんで遊んでおいて図々しいと思うけど?』
藤枝がふざけてお返しを要求してきた。Aがそれを注意している。こういうやりとりも仲の良さを伺わせる。
「やっ冗談よ?A怒らないでよ」
「アハハ〜」
怒ってるAも可愛いし、たまにはこういう時間も楽しいよね。つい笑っちゃう。藤枝には色々感謝してるしお返しでもしてみるかな。
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彼女の作ったものを当てる余興シーンはべったー妄想小話まとめにあったりします
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佐伯(プロフ) - そのうちさん» 話のギャップがひどくてごめんなさい!自分でもどうかと思いました(汗) 溺愛最高と言ってもらえて嬉しいです!ヌシもナチュラルに寝顔写真提供してるのでwもう慣れっこだと思います。ありがとうございました!体調気をつけます! (2021年7月2日 18時) (レス) id: 6d502d1977 (このIDを非表示/違反報告)
そのうち(プロフ) - CEOの感動するお話のあとに、盗撮写真お願いするFさんに笑いました!離れてても溺愛してるの最高です…!ヌシさんとの連携プレー流石です!毎日暑いので佐伯さんも体調にお気をつけて!ニヤニヤしてしまうお話、ありがとうございます! (2021年7月2日 8時) (レス) id: 482cb7275d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:佐伯 | 作者ホームページ:
作成日時:2021年5月12日 23時