pair days -vol.5-

実行できなきゃ減点クイズ1 ページ32

　
side 兄
2020/12中旬
※2021/2公開動画【実行できなきゃ減点クイズ】内容含まれます

　
　

「藤枝１人足りないんだ。A呼んでもいい？」

「えっ動画出すんですか？」

「もちろん顔は映さない」


突然ふくらさんに提案されたAの動画出演。カードゲームやるからそう顔は映らないとは思ってるが、やっぱり少し心配になっているとふくらさんに念押しされた。


「んー分かりましたよ、でも俺編集立ち会いますからね」

「ありがとう助かる。何なら藤枝が編集する？」

「俺しばらく動画編集から離れてたので勘が鈍ってるだろうからそれは遠慮しておきます」


藤枝なら大丈夫でしょ、なんて言われたが俺が編集やってた頃とまた雰囲気も変わってるしな。


＿＿＿＿＿＿＿＿


side A


急遽呼ばれた動画のお手伝い。まさか出演することになるなんて思いもしなかったけど、拳くんが困ってるし私で出来ることならとオッケーした。


『それで呼ばれた訳だけど、何をすればいいの？』

「トランプなんだけどコントラクトブリッジ」

『んー知らないな、祥と志賀さんは知ってるの？』

「知らない」

「私も知りませんね」

「とりあえずルール説明含めて始めよう、Aは振り向かないようにね」

『うん分かってる』


それから１５分かけて説明されたゲーム内容。なんか難しい。これ１３勝大変なんじゃないかな？まあ拳くんなら容易くやってしまうのかも知れないけど…そんなことを思ったゲーム開始当初の自分を止めてあげたい。あれから２時間が経とうとしているけれど全然終わらない。


「うわっ１０勝はムズイなー」

「１０勝遠いっすねー」


拳くんと祥が嘆いている。正直私も嘆きたい。呼ばれたときはこんなに時間かかるとは思わなかった。苦笑しながら彼は言った。


「これ終わらないので２人は負けにきてください」


私と同じチームの志賀さんも苦笑い。了承の意味を込めて頷いた。それから作戦を皆で考えて何とか拳くんを勝たせることができた。皆ぐったりしている。


「つ、疲れた〜志賀くんもAもお疲れ様、もうふくらさんにはお疲れも言わん」

「藤枝悪い、志賀くんもごめんね」

『まさかこんなにかかるとは思わなかったよ？』

「ごめんねA。俺もここまで大変だとは…」

『いいよ、QuizKnock動画のためなら仕方ない』

そんなことを告げたら、ありがとーと拳くんが抱き締めてきた。待って志賀さんも祥もいるのにこれはちょっと…。

『み、みんなの前でやめよ？ねっ拳くん』

「お二人とも仲がよろしいですね」

「あ、俺ら向こう行くのでお好きにどうぞ」
　
　
　

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