pair days -vol.5-

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岡崎について話す彼ら、彼女も色々取材で行くみたいだけど、その行動力が凄いと思う。


「Aって結構行動力あるよね」

『仕事がどうしても家に籠もっちゃうからね、そうやって意識して外に出るようにはしてる、でもさすがに岡崎だと泊まりだね』

「俺も一緒に行こうかな」


えっ、なんて驚いている。そんなに驚くのか、Aの旅行計画の中に俺は含まれないんだなと思うと少し寂しくなる。確かに旅行嫌いと言っているけど、Aとなら行きたいと思えるのは彼女のこと愛してるから。まあ積極的に行きたいとは言えないけどね。


『一緒に行ってくれるのは嬉しいけど、無理しなくてもいいんだよ』

「無理してないよ、Aと旅行したことないしちょっと行ってみたいなって思っただけ」

『ありがとう、それじゃ計画立てようかな？さあ準備できたからご飯食べよう』



ダイニングテーブルにつくと、チキンの照り焼きと添えられている千切りキャベツ、まあこれはチキンと一緒なら食べられる。味噌汁は玉ねぎとじゃがいもとわかめ、玉ねぎはクタクタに煮えているから俺でも難なく食べられる。

問題はこのサラダだ。レタスとカリカリベーコンを合わせて温泉卵が乗っている。パルメザンチーズと黒胡椒が振りかけられている。シーザー風なのかな？

カリカリベーコンあるから大丈夫そうではあるけど、こんな風にTHEサラダはいつも一口しか食べないからなあとジッとサラダを見る。


『拳くん、もちろん無理なら一口だけで良いからね』

「うんでも食べてみるよ。Aが作ってくれたものだしね」


藤枝とAが見守る中、いただきますと挨拶をしてサラダを一口食べてみる。レタスとベーコン、とろーりとした温玉も相まって美味しかった。これレタスだけでもイケるかも？と二口目にレタスだけ取って食べてみた。


『だ、大丈夫？』

「A、これ美味しいかも！俺このサラダ食べられる」

「おっふくらさんイケるんだ？」

『拳くん本当？嬉しい』

「いやいやA以外が作っても食べられるかが問題じゃありません？」

「それは追々かな」


まあ野菜全部食べられるようにはなるとは思ってないけど、こうやって食べられるものが増えて、Aと一緒に食事を楽しめるのは凄く嬉しいと感じる。何より彼女が喜んでくれるのが１番だ。
　
　
　
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ふくらさんは妹ちゃんによって食べられる野菜増えています。
　

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