寝言1 ページ17
side fkr
2020/9下旬
世間を騒がせている感染症の第二波が落ち着いて来たように思えたから彼女と１ヶ月ぶりに会おうと約束した。その為に俺は藤枝にある物を渡した。
「藤枝これAに渡してくれない？」
「これってキーケースですか、ひょっとしてふくらさん家の合鍵入ってます？」
「うん明日家で待っててもらう約束したから」
「こういうのって直接渡さないんですか」
「そりゃ俺だって藤枝経由で渡したくはなかったけど、コロナでなかなか会えなかったし仕方ないでしょ」
「まあそうですね、分かりました。必ず渡します」
その日の夜藤枝から無事に受け取ったようでAからメッセージが来た。
藤枝A拳くん合鍵受け取りましたキーケースまでありがとう、ちょっと恥ずかしいけど嬉しい。明日美味しいご飯作って待ってるね
福良拳鍵だけ渡すのも味気なかったから良かったら使ってね。明日楽しみにしてる。
そんなやり取りをして約束の日になったが仕事が立て込んでしまいなかなか帰れない。愛しい彼女に初めて家で待ってもらっていると言うのにツイてない。
それでも何とか頑張って仕事を終わらせた。急いで帰って玄関を開けたが物音がしなかった、いないのか？でも彼女の靴はある。洗面所でマスクを捨て手洗いうがいをする。服も脱いで洗濯機に放り込む。
部屋着に着替えてラストにアルコール消毒、コロナ禍の帰宅後のルーティン慣れたと言えば慣れたけど面倒であるのはかわりない。
彼女の名を呼びながらリビングへ向かうと、ソファでクッションを抱き締めたまま眠っている彼女がそこにいた。ソファで眠る姿は藤枝と重なるけど、それとは違って体をきゅっと縮こませて寝ている可愛い姿に頬が緩む。
「待たせてごめんね、A」
こめかみにキスを落とすとそっと彼女の手に自分の手を重ねた。すると彼女が何か喋った気がした、寝言かな？なんて微笑ましく眺めていると動揺を誘う寝言が聞こえた。
『まって……よ、し君…だい、すき』
え、よし君？藤枝のことは祥って呼んでるよね、好きって言った？どういうこと…まさか山本？いやいやAに限って浮気なんて考えられない。起こして聞いて見るべきか否か、もやもやしてると彼女が身動ぎした。
『んん…あれ、拳くん？』
「Aただいま、遅くなってごめんね」
『ううん私こそ寝ちゃってた、お仕事お疲れ様でした。ふふっ久しぶりに会えて嬉しいな』
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佐伯(プロフ) - そのうちさん» 話のギャップがひどくてごめんなさい！自分でもどうかと思いました(汗) 溺愛最高と言ってもらえて嬉しいです！ヌシもナチュラルに寝顔写真提供してるのでwもう慣れっこだと思います。ありがとうございました！体調気をつけます！ (2021年7月2日 18時) (
レス) id: 6d502d1977 (このIDを非表示/違反報告)
そのうち(プロフ) - CEOの感動するお話のあとに、盗撮写真お願いするFさんに笑いました！離れてても溺愛してるの最高です…！ヌシさんとの連携プレー流石です！毎日暑いので佐伯さんも体調にお気をつけて！ニヤニヤしてしまうお話、ありがとうございます！ (2021年7月2日 8時) (レス) id: 482cb7275d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐伯 | 作者ホームページ：
作成日時：2021年5月12日 23時
