pair days -vol.3-

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ボトルから日焼け止めクリームを手のひらに出す。それを少し掬って彼女の肩口に乗せた。ピクッと動く彼女。あんまり恐る恐るやると擽ったいかもしれないよね。思い切って伸ばしていく。


『ん……す、少し擽ったいね』

「ごめんねA、すぐ塗っちゃうから少し我慢して」


時折彼女が漏らす吐息にえろさを感じてしまいながら俺は心の中で素数を唱える。彼女の白い項に滑らかな素肌。色々ヤバい誘惑が俺を襲っている。

数字の神様、俺を煩悩から救ってくれ。ひとしきり脳内での闘いに明け暮れた。その結果見事煩悩に打ち勝ち塗り終えることが出来た。何だかめちゃくちゃ疲れた。

その素肌が見えないようにさっとパーカーを肩にかけてあげた。俺のためにもこれを着といてくれ。後ろを振り向いた彼女が拳くんありがとうと微笑む。可愛いな…チラリと海の方を見るとバシャバシャ遊んでる彼ら…今なら平気か。彼女の唇に素早くキスをした。


『け、拳くん…なんで』

「可愛いAにキスしたかった、今なら藤枝たちも見てないし良いかなって」

『ビーチには他の人も、いるでしょ』

「ごめん、Aが素敵な水着着てるから」

『そんなに気に入ってくれたの？祥に言われて迷ったんだけどこれを選んで良かった』

「藤枝に？」


聞けば彼と買いに行ったようだ。この２人水着の買い物まで一緒に行くのか。仲がいいな。でもそのおかげでこの素晴らしい水着姿を見れたんだ。藤枝まじグッジョブ！！
　
　
　
　
　
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pair daysのふくらさんは時折このように暴走しますのでよろしくお願いします。
　

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