pair days -vol.3-

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見ていた祥が嬉しそうにしている。私はランプが点いたことに驚いて焦ってしまった。


『あ、えっと…あの』

「A落ち着いて頑張れ」

拳くんがにっこり笑って応援してくれる。彼の目を見て頷いて答えを口にした。

『田山花袋先生』

「正解、さすが藤宮さん作家問題はいけますね」

「おっAちゃん初正解おめでとう！」


伊沢さんを皮切りに皆さんがおめでとうと言ってくださって褒めてくださる。初心者にも優しくしてくれる世界だなと思った。何よりボタンを押せて正解するとこんなに嬉しいものとは知らなかった。


「Aやったね！」

『拳くん正解できた、ふふっこんなに嬉しいものなんだね』

「ってか川上さん、Aのこと名前で呼ぶようになったのに藤宮に戻ってますよ？」


祥に指摘されて、あれ？みたいな顔をしてすみませんと謝る川上さん。私は別にどっちでも構わないので、気になさらないでくださいと答えた。

そのあともクイズは進んで小説の書き出し問題なんかも１問答えられてとても楽しく過ごすことができた。


「Aと一緒にクイズ出来て嬉しいよ」

『私も拳くんの好きなものを一緒に出来て嬉しい』


そう隣にいる拳くんと微笑みあってると伊沢さんに福良さん達ラブラブですね〜なんてからかわれて皆さんにも冷やかされて恥ずかしかった。



おまけ

「A写真送っておいた」

『えっ写真って何の？』


確認してみればさっきクイズをしているときの私と拳くんの写真…お互いに微笑み合っている。え、私拳くんのことこんな顔で見つめてるの？なんか恥ずかしくなってくるのはどうしてだろう。


「いい感じだろ〜俺写真の腕良くない？」

「うん、確かに良いかもね、藤枝俺にも送っておいてよ」

『拳くん！？』

後ろからスマホを覗き込まれて慌ててしまう。祥は、今送りました〜なんて答えている。

「いいねこれ俺待ち受けにしようかな」

『け、拳くんそれだけはやめよう、人に見られたら大変だよ』

「俺は見られても良いけど」

『だ、だめです』

「えー残念」


不服そうな顔をしても駄目なものは駄目ですと念押しをした。他の人に見られるのもそうだけど待ち受けにしてあれをいつも拳くんに見られるかと思うと恥ずかしくて仕方がない。
　
　
　
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双子もたまにはクイズをします。
ちなみに兄は動画さえまわってなければクイズやるのは別に構わないけど熱きクイズ集団についていけなくてギブアップする感じw
　

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