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(流血注意)
ガッシャーン。
シャンデリアが盛大に割れる音、それが合図だった。
続いて入口が爆発し、混乱した人々は醜く広くなった入口から逃げていく。
僕達は僕達で、既に解除済みの裏扉を開き、足早に奥へと向かった。
第2グループの伊沢、川上、そして催涙ガスを投げる山本と、取り抑えようとしてくるボディーガードを一蹴するこうちゃんも連れて。
既に第2グループは先に進んであれこれ手を回してくれているらしく、通路にはボディーガードやディーラー、裏取引してそうな人々が倒れていた。
そんな中を警戒しつつ、奥へ、奥へ。
たいして広くはないカジノの建物で、経営者が居るであろう部屋に辿り着くのは容易だった。
重厚感ある焦げ茶の扉の向こうからは、なにも音が聞こえない。
「なにか仕掛けられてると思います？」
川上はそう言った。
探知機を持ってる人はまだここへは辿り着いていない、他の部屋を捜索してるんだろうか。
「いや、大丈夫。入るよ」
どこか伊沢は自信ありげに、扉をじっと見つめてから、ドアノブを握る。
そして、ガチャリとドアノブを回した。
目に飛び込んできたのは、まず1つの人影。
手にはナイフを持っていて、先からはポタポタと赤が滴っている。
そして、その足元に転がる、如何にも裕福そうな……恐らく、こいつが経営者。
＿＿＿＿＿＿じゃ、なくて。
「っ、え……？」
こうちゃんが、やっと言葉を発した。
仮面を着け、血の滴るナイフを持ち、こちらを見やる背の高い男。
僕は瞬きをする。
「……あ、さっきの、？」
今度はAが口を開いた。
青いスーツに金刺繍、艶々とした黒髪はゆるやかにオールバックにされ、見覚えのある仮面。
先程、Aに声を掛けてきた、経営者の息子らしき人物。
「………どういうこと？」
山本は乾いた言葉を発した。
その言葉は暫く拾われず、血の滲むカーペットへと溶けていく。
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See.(プロフ) - ゆゆさん» コメントありがとうございます。他の作品まで見て下さりとても嬉しいです！めちゃめちゃ励みになります、更新頑張りますね！ (2020年8月16日 23時) (
レス) id: 1d0369df29 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - こんばんは、もうひとつの作品、[QK] 錯 視 世 界 に て 、も楽しく拝読させていただいております、ゆゆです！本作もとても面白い作品で更新が待ちきれない！ってくらい気に入っております笑(決して更新を急かしているわけではございません！) See.様、応援してます！ (2020年8月16日 22時) (レス) id: 91c48177af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：See. | 作成日時：2020年8月15日 22時
