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「ど、うしたの……！」
あまりにも信じ難い光景に体が固まった。
けれどもすぐに動かして、彼女を中に入れて扉を閉める。
掴んだ手首は細くて、冷たくて、震えていた。
Aは喋らなかった。
僕はバスタオルで彼女を包んで、暖房の効いたリビングか風呂場を前にして、風呂場へと押し込んだ。
とにかく入ってと言うと、彼女は僕の手首を力強く掴む。
「たす、けて…たすけて、かわむら」
「………たすける。絶対、助けるから。風呂入ろ、風邪ひいちゃうよ」
「離れないで。……私から、離れないで…。一緒に居て、お願い。」
そう言って僕の腕を抱いて、震えるような、消え入るような。
こんなAは見た事がなかった。
常に笑顔で、明るくて、何かに対して一直線で。
だからこそ、今度は僕が救う、と心に誓ったのだ。
Aを1人にするつもりは無いし、離れる気だってない。
どんなに自分の感情に、恋愛感情に疎くても、僕は彼女を好いているんだということは明らかだった。
「………風呂、一緒でいい？」
彼女は頷く。
僕は少し躊躇ってから、自分の着てきたカーディガンを脱いだ。
Aもまた、薄いニットセーターを脱ぎ始める。
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See.(プロフ) - ゆゆさん» コメントありがとうございます。他の作品まで見て下さりとても嬉しいです！めちゃめちゃ励みになります、更新頑張りますね！ (2020年8月16日 23時) (
レス) id: 1d0369df29 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - こんばんは、もうひとつの作品、[QK] 錯 視 世 界 に て 、も楽しく拝読させていただいております、ゆゆです！本作もとても面白い作品で更新が待ちきれない！ってくらい気に入っております笑(決して更新を急かしているわけではございません！) See.様、応援してます！ (2020年8月16日 22時) (レス) id: 91c48177af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：See. | 作成日時：2020年8月15日 22時
