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Aはそのまま、僕と同じ大学の医学部に進んだ。
あの日唱えた夢を叶えるため、着実に進んでいるんだと実感して。
僕はそこで伊沢に会って、Aとは学部が違うためあまり会わなくなって。
そこから緩やかに、僕らは変わっていった。
たまに近況報告がてらご飯に行ったりはしたけれど、毎日隣を歩いていた彼女が居ないのはかなり寂しかった。
けれどもAは夢に向かっていて、邪魔は出来なくて、逃げるように今の組織に没頭して。
＿＿＿＿＿＿壊れてしまったのだ。
急に、なにもかもが、ダメになってしまう日はいずれ来る。
僕はそれがその時だったんだろう、誰にも会いたくなくて、休学して、連絡手段をシャットアウトして。
ずっと、ずっと、嫌なことばかりを考えて、早くこの世から消えたいと願ってばかりだった。
かと言って、自分から命を絶つ勇気があった訳でもない。
誰でもいい、
誰かに助けて欲しい、
誰か、
僕を。
そう思って、まずは1週間触ってなかったスマホの電源を入れた。
最初。
開いた瞬間に増えた通知は、Aから。
＿＿＿＿＿＿運命なんて信じてなかった。
けれども、その時は確かに感じてしまったのである。
縋るように、僕は、Aのアイコンをタップした。
既読が着いたことに気付いたAからは怒涛のメッセージが来た。
通知は他の人たちもからも1000件以上来ていて、けれどそれを見るよりも先に、震える手で文字を打つ。
『たすけて』
『今すぐ行く』
本当に、一瞬で帰ってきた言葉に救われる。
Aは僕の家を知っているし、本当に来るつもりだ。
そのことに安心して、僕は、やっとベッドの上から動けたのである。
眩しすぎる閃光が、僕を照らした。
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See.(プロフ) - ゆゆさん» コメントありがとうございます。他の作品まで見て下さりとても嬉しいです！めちゃめちゃ励みになります、更新頑張りますね！ (2020年8月16日 23時) (
レス) id: 1d0369df29 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - こんばんは、もうひとつの作品、[QK] 錯 視 世 界 に て 、も楽しく拝読させていただいております、ゆゆです！本作もとても面白い作品で更新が待ちきれない！ってくらい気に入っております笑(決して更新を急かしているわけではございません！) See.様、応援してます！ (2020年8月16日 22時) (レス) id: 91c48177af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：See. | 作成日時：2020年8月15日 22時
