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転がる男を手持ちの縄で縛りあげる。
思いの外弱くて、麻酔とか全然使えなかったのは残念。弱ってくとこ見るの、好きなんだけどな。
「山本、無事？怪我してない？」
「あぁ、大丈……うわっ！？」
そこには、先程までは居なかったAさん。
びっくりした、急に現れるんだから。
「Aさんこそ。……銃使うの、上手ですね」
「えへへ。でしょー？脳天行ってやろうかと思っちゃった」
「話聞くんだから、殺しちゃダメですよ」
「話が物騒……」
こうちゃんもトコトコとやってきて、顔を顰めた。こうちゃんも自分が有利な立場だと性格変わるじゃん、僕達だけ悪い人にしないでよ。
「てか、Aさんいつの間に？」
こうちゃんはそういえば、とAさんを見た。
僕は見えなかったけど、どうやら彼女は犯人と同じ貯水タンクの所から狙撃したらしく。
犯人の目をすり抜けて移動して狙撃した、それは本当に凄いことだ。
僕はもちろん気付かなかったし、部隊の人も恐らく気付いてなかったのに。
「私、そういうの得意なのよ」
そう言って妖艶に笑うAさんは、やはり強かに見える。
「でも、なにかあったら俺らにも報告してくださいよ。第2部隊で見つかんなくて焦ったんですから！」
「そうですよ。なんでもいいので、伝えてください」
こうちゃんは勢いよく頷く。本当にその通りである、と言うように。
……帰ったら伊沢さんにも詰め寄ろう。
「ごめんね、心配してくれてありがと」
ただそれだけ言って、犬でも撫で回すようにこうちゃんの頭を両手でわしゃわしゃと荒らす。
………そうじゃないんだけどな、ちゃんと伝わってない。
なにかあったら頼って欲しい、そう言ったつもりだったのに。
そうやって笑って誤魔化して欲しいわけじゃないのに。
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See.(プロフ) - ゆゆさん» コメントありがとうございます。他の作品まで見て下さりとても嬉しいです！めちゃめちゃ励みになります、更新頑張りますね！ (2020年8月16日 23時) (
レス) id: 1d0369df29 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - こんばんは、もうひとつの作品、[QK] 錯 視 世 界 に て 、も楽しく拝読させていただいております、ゆゆです！本作もとても面白い作品で更新が待ちきれない！ってくらい気に入っております笑(決して更新を急かしているわけではございません！) See.様、応援してます！ (2020年8月16日 22時) (レス) id: 91c48177af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：See. | 作成日時：2020年8月15日 22時
