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僕とこうちゃんは第2部隊の前線で、インカムで第1部隊とやり取りをする。
ハッカーは既にロックを全て解除、半分より上に進んだ第1部隊。
既に戦闘態勢にある第1部隊に加わるように、第2部隊も中へと突撃する。
「Go！」
僕がそう叫ぶと、先に精鋭戦闘部隊が前に出た。遅れを取らぬよう、僕とこうちゃん、そしてAさんも走り出す。
「3人の確保、首謀者らしい男のみ見つかってません。恐らく屋上に居るかと思われます」
こうちゃんがインカムでそう告げる。
あのまま順調に上層部へと進み、捕獲の手伝いや現場の報告等、頼まれていた業務を終えていく。
首謀者の若い男は、僕達の捜査してるカジノの大元会社の人間かもしれないという情報もあるらしい。
が、その男は第1部隊に任せよう。
「こうちゃん、Aさん連れて僕達も戻ろう」
縄に巻かれた中心グループの人は第2部隊へ引渡し、黒の手袋を少し直した。
後ろを振り返れば、顔を真っ青にしたこうちゃんが居る。
「＿＿＿＿＿Aさん、が、居ない」
「………え」
第2部隊が集まる人の中に、確かに彼女の姿は無かった。
第2部隊長も行方も知らないらしく、こうちゃんはすぐに伊沢さんに連絡を繋ぐ。
『………あの人なら、第1部隊に着いてったけど』
少し言いにくそうにそう教えてくれたのは、第2部隊の人。
盛大な溜息を抑え込んで、ありがとうございますと答えた。
ジャケットの内側をぺらりと捲る。
麻酔、毒針、まだストックは十分にあった。
Aさんは、すぐに居なくなる。
かと思えば、すぐに現れるし。
「こうちゃん。第1部隊、追うよ」
「え、まさか」
「そのまさか。……はぁ、伊沢さんには帰り遅れるかもって言っといて」
「分かりました、行きましょう」
こうちゃんはカチカチと腕時計式の連絡機を弄って、キッと前を見据えた。
第1部隊は既に屋上の捜査に向かってる、早くしなければ。
＿＿僕達はAさんを連れて帰るのが任務。
決して、首謀者を捕まえることではない。
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See.(プロフ) - ゆゆさん» コメントありがとうございます。他の作品まで見て下さりとても嬉しいです！めちゃめちゃ励みになります、更新頑張りますね！ (2020年8月16日 23時) (
レス) id: 1d0369df29 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - こんばんは、もうひとつの作品、[QK] 錯 視 世 界 に て 、も楽しく拝読させていただいております、ゆゆです！本作もとても面白い作品で更新が待ちきれない！ってくらい気に入っております笑(決して更新を急かしているわけではございません！) See.様、応援してます！ (2020年8月16日 22時) (レス) id: 91c48177af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：See. | 作成日時：2020年8月15日 22時
