愁いの笑顔 ページ8
「チ、チャンミンを捜しに、仮眠室まで行こうと思ったんだけど……」
CM「ここで立ち止まっちゃった？」
Aは頷く事もできないまま。自分よりかなり背の高いチャンミンを見つめていた。
CM「まぁ…ボクがあんな云い方したからムリもないだろうけど。…でもA、ボクは君を信用して云ったんだ。約束は守って」
一瞬寂しそうに曇ったチャンミンの表情だったが、次の瞬間には明るいいつものチャンミンへと変化していた。
しかしその笑顔にも、どこか愁いを含んでいるようにも見えたのは気のせいだろうか。
CM「それで？」
「え？」
CM「何かボクに用事があったんじゃないの？ 久しぶりにココを訪ねて来てくれたけど」
チャンミンは“禁断の部屋”の向かいのドアを開け、Aを中へと招いてくれる。
Aはチャンミンの脇を通り抜けて室内へと足を踏み入れる。
そして、広い室内の真ん中に設置されているソファーに座るよう促される。
一旦姿の見えなくなったチャンミンが、2つのカップを持って現れ、それをテーブルの上に置いてAとは反対側の席に座る。
CM「…さて、じゃあ。改めてAはどうして今日ココに？」
「あ、もう1・2週間も前の話になるんだけど。私、やっとアカデミー出て博士号を貰えたの」
CM「へぇ！？ それはおめでとう」
「それで、1番お世話になったチャンミンに報告したくて」
CM「まぁ、ボクほどではないにしろ、Aは飲み込みがよかったからねぇ」
足を組んでニヤリと笑うと、カップの中のコーヒーを飲み干す。
多少のイヤミは毎度のことで、Aは当初に比べて気にならなくなってきたが……
CM「…で？ Aは何か専攻するの？ それとも何か他に自分で研究進めるとか？」
「ん〜…そこまではまだ考えてなくて。取り敢えず博士号取れただけで舞い上がっちゃってて」
口ごもってしまうAを見つめながら、彼は何度も頷いていた。
しかし、そんな和やかな時間を引き裂いたのは、けたたましいサイレンだった。
凄い音で部屋中に鳴り響き、一瞬にしてその場の雰囲気を緊張したものへと変える。
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ayatan51(プロフ) - chie8212さん» ご無沙汰してますぅww にゃははf(^_^;) ユノさん、激しい男なので(＋_＋) 愛…故の行動という事で 汗汗 (2013年1月30日 0時) (
レス) id: a33372400f (このIDを非表示/違反報告)
chie8212(プロフ) - お久しぶりです(^^)読んでる途中ですが…えぇ！？ユノが殺しぃ！？((((；ﾟДﾟ)))))))あわあわ (2013年1月29日 23時) (レス) id: 5dd3a01eae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠貴 綾
| 作成日時：2013年1月20日 14時
