9尾の姫様 (ページ17)

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限界ページ17

ローブの血などを拭いたりして,怪我ひとつなしのように見えるが,本当は大怪我してる

「!!?Missルリーカ！」

低い声を最後に聞こえて,意識を手放した

『ん···ここは···』

「貴様はバカか。」

目の前にいたのは···

『ス,ス,スネイプ教授!?』

だけど,何故か声が篭もる

「君が,勝手に外したら怒られると思って,外さず治療しといた。」

いつもと違い優しい口調のスネイプ教授

『ありがとうございます』

私は少し俯きながら,周りを見渡した

『あの···ここは？』

暗い天井で私は,呟いてみる

「我輩の部屋だが？」

え？

エェェェェェェエ!?

『え!?あ,あの···その！』

あまりにも焦って,いつもの口調が消える
するとスネイプ教授はフッと笑って私を見つめる

「また怪我したら,我輩の部屋に来ることですな?A」

『な,な,名前!?』

スネイプ教授は微笑み,私の仮面に触れた

「MissAも我輩の名前を呼ぶのが良いですな。」

『せ,先生を名前呼び!?』

思わず出した,素っ頓狂な声

「我輩の名前は？」

段々と近づいてくる手
いつもは嫌なのに,何故か嫌じゃない

『セブルス···？』

「···//////」

『な,なんで照れるのですか！』

「何にもない···」

彼は顔を抑えて,顔の赤みを隠してた