21.男なんて所詮簡単なもんよ。…sideW ページ22
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火照った顔を仰いだ。
暑い暑い、と呟くとあなたも「確かにね」なんて微笑みかける。
……あー、かっこいー。
って見惚れて、…彼はまた前を向いた。
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男なんて所詮、軽いの。
言葉一つ掛けたら、簡単に着いてくる。
……酒を飲んだ、その時間はイケてる女の独占場。
あー、もう、あれは快楽でしかなかった。
彼女がいるのにも関わらずホイホイ着いてくるなんてね。
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和也『別に、いいよ？』
和也『仮のカレカノってやつ、やっても。』
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簡単で。
恐ろしいほどに簡単で。
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隣で歩く彼は、…私の手のひらの上で簡単に転がされてる。
…バカな男。
頭の利く男も、女を前にしたらその頭脳も無意味になるのかしら？笑
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和也「ーーーーー……あおい。」
葵「…なぁに？」
和也「好きだ。」
葵「んふ。…私は大好き！」
和也「ずるい。笑」
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こんなカレカノ。
こんな関係性。
普通に幸せ。
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ずるい女。
かずくんにも言われたら、それは本当にずるいのかもしれない。
……ずるいだけじゃなくて。
最低な女だったってのは、今は気づいていなくて。
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桜が舞った、その街路樹を見つめて。
私は、今日も嘘の仮面を被る。
…誰にも、バレないように。
気づかれないように。
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私はそっと目を伏せて
かずくんの腕を取って
すぐそこのゲーム屋さんに飛び込んだ。
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22.嫌いなものは気まずい空気感→←20.それは、まるで幻のようで。
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作者名：成瀬
| 作成日時：2017年2月14日 21時
