17.コイスルオトメ ページ18
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｢やばくない……！？｣
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｢ちょーーーー！かっこいい。｣
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｢やばい、絶対あの人よりいい！｣
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家に入って、カバン置いてすぐにソファーに飛び込んだ。
この家に来るのは少し久しぶりかもしれない。
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｢……大野さん、かっこいい……。｣
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1人で、大声でキャーキャーして。
……あぁ、恋してんなーって。
だって、大野さん本当にかっこいい。
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｢……あれはやばい。｣
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惚気けて、惚気けて。
あー、かっこよすぎ。なんて。
LINE開いたら｢新しい友達｣のところに大野智の名前。
名前見ただけでかっこいい。
あー、末期症状。
この想いはどこにぶつけたら？
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LINEしちゃう？｢ありがとうございました｣って送っちゃう？
うわー！って、……こんな感情いつぶりだろう。
すぐに既読はついて、キャー！って叫んで。
やだ、青春？なんて。
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もうそろそろおばさんな人が1人で叫んでる。
青春だ！って心の中では勝手に思ってて
……実はドロッドロの恋愛であることは今はまだ知らなかった。
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上から2行目。
光るディスプレイには｢こちらこそ。ありがとう。｣
なんて、なんともないただの｢文章｣。
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そこで私は、1つ勝負に出た。
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あの。と話を切り出して、すぐに付く既読。
なに？とすぐに返ってくる返信に、興奮する私。
大野さんは何してるんだろう。って心を逸らせて慎重に一文字ずつ打っていく。
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智『……でも。』
『なんですか？』
智『……いや、なんでもない。』
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帰路の途中にあった、謎の会話。
……あれが気になって気になって仕方がなかった。
だから、『帰りの時に、言おうとしてたことってなんだったんですか？』って、意味ありげに送った。
当たり前のようにすぐ、既読が付いて数分。
これが、意外と長く感じた。
早く早く、と心臓が高鳴って。
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現れた文章は、私をカァァァッと熱くさせた。
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『山崎さんよりも、Aちゃんの方が何倍も魅力ある女性って言いたかったの。……山崎さんに言わないでね？(笑)』
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18.妹ちゃんになぜか嫉妬してしまうのはきっとバカで嫉妬深い...sideY→←16.また逢いましょう。
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作者名：成瀬
| 作成日時：2017年2月14日 21時
