13.本当のラブストーリーはここに ページ14
.
.
和也『おまえに任せるわー』
『だから！……カズとも話し合わないと、カズ文句言うでしょ……。』
和也『だって俺、別にどこ行ったっていいし』
『はぁ、……分かった、分かったわよ』
.
.
去年の冬の始まり。
カズにとっては面倒くさい女だったのかもしれない。
この時から、浮気という疑惑は浮かんでいた。
でも、口に出して言うそんな勇気は無かったからこのまんまでいっか、なんて甘い考え。
.
……それはそれで、大きな間違えであったと気づくのは翌年の春の始まりであることを、冬の始まりの私は知らない。
.
.
｢……終わりましたね。｣
智｢丁度、昼時じゃない？｣
｢んー…、でも少し早いからどっか見てから行きません？｣
智｢そうだね。｣
.
どこか信頼し合える、そんな関係。
お互いに心を開いて、お互いに会話のキャッチボールを繰り広げて
……カズとの付き合いの中にはなかった、気がする。
.
.
｢タツノオトシゴですねー……。｣
智｢タツノオトシギョですねー(笑)｣
｢それさかなクンですから(笑)｣
.
二人笑いあって、目を合わせて
胸がドキッて跳ねて、……あぁ、恋だ。なんて
.
智｢……釣りしてーな。……あんくらいのマグロ釣りてー｣
｢釣り、お好きなんですか？｣
智｢……まあ。｣
｢釣りやってみたいなって、思ってて｣
智｢……近々、行く？｣
｢行ってみたいです！……大野さんにイチから教えてもらいたい。｣
智｢んふ、じゃあ行こっか｣
.
流れは簡単で
連絡先とか、LINEを交換して友達1人増えたーなんてくだらないこと言って目を合わせて、また笑って
.
なんでだろう。
胸が痛いや。
.
.
14.ピンク色というオーラ→←12.イルカの飛沫と、恋の比例
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 170人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：成瀬
| 作成日時：2017年2月14日 21時
