Season -autumn

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台風シーズンもようやく終わりを迎え、ここ数日は秋晴れが続いている。

休みの調整で立て続いた仕事もひと段落。

今日と明日は久々の連休で俺は買い物にでも行こうかと密かに楽しみにしていた。

昨日の夜、帰ってきた松潤とちょうどそんな話になって。

『それなら明日俺も休みだから一緒行こうよ』と意気投合。

午後から二人で出かけることになっていた。

いつもの癖でそこそこ早い時間に起きて、軽い朝ごはんを食べて掃除や洗濯を済ませる。

天気の良さに庭に出て手入れをしていると後ろから声を掛けられた。


「相葉くん、朝から精が出るね」

「え？あれ？翔さん仕事は？」


てっきり松潤かと思えば、そこにいたのは翔さん。

寝癖のついた頭をボリボリ掻きつつ眩しそうに外を見ていた。

今日は平日。

普段ならとっくに会社に行っている時間で、いないものと思っていたから正直ビックリ。


「ちょっと大学に用があってさ、有給取った。相葉くんは？」

「俺は今日と明日連休。これから松潤と買い物行こうかなって」


「へぇ、いいな」


俺の言葉に興味を示した翔さんが少し考えて口を開いた。


「あのさ…それって俺も途中から混ざっていい？」

「俺はいいけど、松潤にも聞かないと…」


言いながらゴミをまとめて部屋に戻る。

するとちょうどいいところに松潤が二階から降りてきた。


「おはよ」


俺たちが二人が一斉に視線をやったから驚いたらしい。

長いまつげをパチパチさせると眉を寄せた。


「何？二人して」

「朝からそう機嫌悪くするなよ」


翔さんが苦笑する。

俺はさっきの翔さんの提案を松潤にも伝えた。


「それは別に構わないけど…」


コーヒーを飲んで寝起きのテンションが少しだけ回復したのか、若干表情が和らぐ。

結局、翔さんの用事が終わったら連絡をもらう事になった。


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