抹消対象が特級呪術師な件について【懐玉・玉折編】

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家入side

　 その後、Aから家の話や五条と夏油に拾われた話など

　 いろいろなことを教えてくれた。


　 ＿＿＿＿A...

　 Aは所々涙目になっていたが、それでも一生懸命私に伝えてくれた。

　 こんな小さいこが…

一ノ瀬「あ、えっと…家入さん、、？」


　 ぼぉっとしてたからA、心配させ

　 『あ、すまん。』

一ノ瀬「全然、大丈ぶ…」

　 『A！？』

　 いきなり私の方に倒れてきた、、

　 熱、？

一ノ瀬「ごほっ……っくっ」

　 Aは苦しそうに肩を上下させている。

　 『苦しいよな…』

　 私の反転術式で治せるか…


　 「負のエネルギー」である呪力を掛け合わせることで

　 「正のエネルギー」を生み出す技、反転術式。

　 「正のエネルギー」によって人間を治癒することができる。

　 まぁ、簡単にいうのならば

　 数学における「(-)×(-)＝(+)」の式をイメージすると分かり易いだろう。

　
　 一人で確認しながら、目の前にいるAに集中し

　 ＿＿＿＿ｽﾄ

　 『ふぅ…』

　 目の前のAはさっきみたいに咳き込んでも苦しそうでもなく、

　 気持ちよさそうに眠っている。

　
　 『五条達、いつ帰ってくんだろ。』

　 そんな独言を呟きながら、Aを背負って事務室まで運ぶ。


　 ＿＿＿＿そういえばA、呪霊知らないんかな。

　 さっきAが言ってた”変なもの”はきっと呪霊だ。

　 呪いが見えることを気持ち悪がられたんだったらきっとAは一般家庭。


　 これから、どうなるんだろうな。



　 ポケットに忍ばせていたタバコを手に、私は事務室を出た。

　

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