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「…なんか、ちょっと懐かしいな。その組み合わせ」
いつかも見て、今と似たような感想を抱いた覚えのある、ポテトとシェイクの組み合わせに思わず苦笑いを浮かべる。
暑いと食欲がなくなるのもわからなくはないけどな。ほんとにそれで腹いっぱいになるのか？と思わずにはいられない。相変わらずというかなんというか、やっぱりAは随分と低燃費らしい。食費がかからなそうなのは羨ましくはあるんだけど、こうして見てるとなんとなく心配になるし、やっぱりもうちょっと食べて欲しくなるよな。
「ふふ。悠馬くんもポテト、食べたい？」
俺の言葉をどう受け取ったのか、やっぱり美味しいね、とほわほわ笑ったAにポテトを1本差し出された。そういうつもりではなかったんだけど…。
「…あ。もしかして、シェイクの方だった？」
「いや、えーっと…。うん、じゃあ、せっかくだからもらおうかな。」
…なかった、けど。くれるって言うなら貰うのもいいか。お返しにちょっとくらい、俺のハンバーガーを分けるのもいいかな、とか。
そういう軽い気持ちでバニラ味のシェイクが入ったカップを受け取って、ストローに口をつける直前で気が付いた。Aはっていうと、急に動きを止めた俺に不思議そうに首を傾けた。…そういうのは全然、意識もしてなさそうな感じだ。どこかで間接キスの事実に気づいたら、どういう反応をするんだろうっていう好奇心と、1人だけ意識させられてるような微妙な心境が入り混じったまま口をつける。
「おいしい？」
「…ん。久しぶりに飲んだ気がするよ。美味いな！」
冷たくて、美味い…し、心なしか、前に飲んだ時よりもなんかちょっと甘く感じる。
「ありがとな。ハンバーガー、1口食うか？」
お返し、とAの前に差し出してみる。食べかけのハンバーガーと俺の顔を見比べて、ちょっとだけ迷うみたいな素振りのあと、小さく口を開けた。あ、俺の手からそのまま食べるんだ、って思ったのは、秘密だ。
ちょっとだけ食べづらそうか？Aの口、小さめだし…ハンバーガーって、結構厚みあるもんな。
もしかしたら、初めて食べるのかもしれないハンバーガーにちょっと難しそうな顔をして、ひと口をかじり取った彼女をなんとなく、そのまま見守ってしまう。やっぱりなんか…小動物感。
俺の顔を見て、ちょっと首を傾けた後シェイクのカップを持ち上げる。
…そこで、何かに気が付いたみたいに赤くなった。
「…ちょっと、まって」
「ははは、何をだよ？」
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nano*(プロフ) - 波々さん» 波々様。コメントありがとうございます。気に言って頂けたみたいでとっても嬉しいです！応援のお言葉もありがとうございます。更新ペースはゆったりになってしまうと思いますが、これからもたくさん楽しんでいただけるように、頑張りますね。 (5月19日 8時) (
レス) id: da0c6565c0 (このIDを非表示/違反報告)
波々 - とても優しくて素敵な文章で一気に読み進めてしまうほどでした♡ 更新応援しております。大好きです¨̮ (5月18日 3時) (レス) @page30 id: 0a0e155cba (このIDを非表示/違反報告)
nano*(プロフ) - あーるさん» あーる様。コメントありがとうございます。作品のことを好きになっていただけてとっても嬉しいです。応援も、ありがとうございます。これからも精いっぱい頑張りますね (2022年12月31日 18時) (レス) id: da0c6565c0 (このIDを非表示/違反報告)
あーる(プロフ) - 大好きな作品です。ずっと応援しています (2022年12月28日 21時) (レス) @page15 id: 46a6446a1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nano* | 作成日時：2022年10月25日 0時
