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この後の、決まっている予定はお買い物をすることだけ。そこまで急いでいるわけでもないし、いつまでも、それが冗談だとしてもイマジナリー…架空の、実在しない存在と言われ続けるのはなんとなく不本意ではあるから。
明日あたりに…『あの子はやめた方が良い』なんて言われてしまわないように、がんばろう。気合の宣言として、がんばる、と頷く。悠馬くんには、何をだ？と首を傾げられたけれど。
「なあ磯貝」
「なんだ？」
「おまえのアホ毛、2本とも引っこ抜いていいか？」
「よくない」
私の顔と悠馬くんの顔を交互に見る、まだ名前も知らないお友だち3人に対して、なんと挨拶をするのが正解なのだろうと考えていたら、1人の子が悠馬くんに声を掛けた。悠馬くんのあほ毛…が、どうして引っこ抜かれる危機(？)に陥っているのだろう。
「…あの」
彼のあほ毛が危機に瀕している理由も…他の2人もなにやら悠馬くんに絡み始めたから、どのタイミングで、どう挨拶したらしたらいいのかも、よくわからない。
しばらく何も言わず、言うことができずに見守ってはみたけれど、さっぱりわからなくて、小声で助けを求めるために声を掛けながら、軽く袖を引いてみることにした。
がんばると宣言して早々に彼を頼るのはなんだか、とても情けないのだけれど。この場で私が頼ることができる人も、この場にいる全員のことをきちんと知っているのも、彼だけなんだもの。
「ごめんな？やかましいし、今はなんか変なことも言ってるけど、悪い奴らじゃないよ」
何を思ったのか、彼らは悪い人ではない、と小声で言いながら安心させるように笑いかけてくる。悠馬くんが一緒にいて…誰かに紹介しようと思うようなお友だちが、悪い人だとははじめから思っていないけれど…。
「この子がA。ちゃんと実在するし可愛いだろ？可愛いけど、もう俺のだから手は出すなよ〜」
私の肩に手を置いて、からりと笑いながら紹介をしてくれる。紹介、してくれるのは嬉しいのだけれど、あの…なんというか…。
「えっと…。悠馬くんが、お世話になっています…？」
悠馬くんからお友だちに向けて、ちょっぴりおかしな(なんだか恥ずかしくもある)紹介をしてもらった後。どう挨拶するべきかはわからなくて、疑問形になってしまいながら頭を下げておく。
「い、いやっ！全然！？むしろ俺なんかはいつもお世話される側っていうか！」
「磯貝はめちゃくちゃ良い奴です！」
「こちらこそお世話になってます！」
「…ふふ…」
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nano*(プロフ) - 波々さん» 波々様。コメントありがとうございます。気に言って頂けたみたいでとっても嬉しいです！応援のお言葉もありがとうございます。更新ペースはゆったりになってしまうと思いますが、これからもたくさん楽しんでいただけるように、頑張りますね。 (5月19日 8時) (
レス) id: da0c6565c0 (このIDを非表示/違反報告)
波々 - とても優しくて素敵な文章で一気に読み進めてしまうほどでした♡ 更新応援しております。大好きです¨̮ (5月18日 3時) (レス) @page30 id: 0a0e155cba (このIDを非表示/違反報告)
nano*(プロフ) - あーるさん» あーる様。コメントありがとうございます。作品のことを好きになっていただけてとっても嬉しいです。応援も、ありがとうございます。これからも精いっぱい頑張りますね (2022年12月31日 18時) (レス) id: da0c6565c0 (このIDを非表示/違反報告)
あーる(プロフ) - 大好きな作品です。ずっと応援しています (2022年12月28日 21時) (レス) @page15 id: 46a6446a1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nano* | 作成日時：2022年10月25日 0時
