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5話 ページ6
｢……まだ…？｣
服を買いに来ただけなのに3時間。未だに決まっていない。
私が適当に取って買おうとしたら自分が選んであげる、と言う輝の願いを聞いてあげてしまったからだ。
｢うーむ……これなんかどうだろうか？｣
そう笑顔で見せてきたのは薄めの黄色のパーカー。
｢それだけに3時間…？｣と言ってしまいそうなほど１着だけに時間がかかってしまっていた。
｢ほら、このワンポイントのひまわりの刺繍が美しいだろう？
それにほら、服のベースのカラーも私と同じだ！｣
そう言って笑顔で自分の髪を指さす。
｢……そうだね｣
少し微笑んで返事をする。
わざわざこんなに時間をかけなくても…と思っていたAもこれなら仕方ないか、と少し頭を搔く
｢買ってもらうだけじゃ悪いし私も何か買うよ！｣
やっぱり買ってもらうだけじゃ失礼だと思いそう輝に提案する
｢うーん、それは私も嬉しいのだが……私は今欲しいものは特に…｣
そう言われたらどうすれば……と思い周りを見渡す。
｢……あ。｣
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作者名：タピオカﾏﾝ@仮アカ | 作成日時：2021年1月26日 14時
