私の家族。【アイ★チュウ】 (ページ5)

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4話ページ5

「…お出かけ？」

「そうさ！Aの洋服は数が少ないだろう？
お金も貰ったし数は買えないけど新しい洋服を見に行こうと思ってね！」

目をキラキラさせながらそう言う輝。

「そんな、そこまでしてもらうなんて迷惑かけたくないし…」

突然呼び出されて言われた言葉は出掛けよう

ただでさえ私は養って貰っている側なのにこれ以上迷惑はかけられない

「何を言ってるんだい？私たちは家族じゃないか！
血を分けていなくてもAはこの家の子で私の妹だよ」

彼はそう良い微笑んだ。

どこまで彼はお人好しなのだろうか。

「Aも少しは甘えたまえ｡」

彼の言葉でどれだけの人が救われただろうか。

そう思うほど彼は優しい人だった。

少なからず現にAは救われているのだ

なのにこれ以上迷惑はかけられない、と思っているのにも関わらず
彼は優しくしてくれるのだ

「じゃあ、お言葉に甘えて…」

人に極限甘えて生きてこなかった私にとっては彼はとても心の広い人間に見える。

私は本当に彼の家族に相応しいのだろうか。家族になんかなっても良いのだろうか。

ただ、その優しさの反対にで傷つきやすいのならば。その時は私が助ける、そう思った

私はもうこの家の一員なのだから。