きっと、この先もずっと。−５−【川村壱馬】

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『ふふ』







ベッドに寝転びながら、未だ跨る俺の顔を手で包みながら微笑んで見つめてくるA。







『かずまくん』







ゆっくりと頭を持ち上げてそのまま唇を重ねてきた。







『……大好きです』







まだAの中にいる俺がまたまた元気になりそうなのを抑えて。








俺からも、そっと唇を重ねて余韻を楽しむような甘いキスを繰り返す。







壱馬「俺も大好き。いや、愛してんで、A」







『ふふ。私も愛してます、壱馬くん』







こんな普段だったら小恥ずかしいセリフも、お互い本能をさらけ出した後だから言えてしまう。







後処理を済ませ、今日は２人ともベタつく肌は気になるけれど服を着直して、気怠い体をベッドに預ける。







Aの方に腕を伸ばせば、慣れたように頭を持ち上げてくれ、俺の腕枕の完成。







壱馬「するのも久しぶりやったけどさ、こうやって一緒に寝るのも久しぶりやな」







『うん。一緒に寝れるの、嬉しいです』







もうすでに眠気が迫ってきているのか、微笑みがどこか眠たそう。







壱馬「なぁ。さっき、Aからキスしてくれたの嬉しかったから、寝ちゃう前にもっかいしてくれへん？」







『……ふふ。改まっては恥ずかしいよ〜』







壱馬「お願いAちゃん」







『その頼み方ずるい』







甘えるような言い方は俺も恥ずかしかったけど、こんな風に照れながらもそっとキスをしてくれるなら、何度でもする。







壱馬「じゃあ、お返しな」







そんな文言をとってつけて、Aの小さくて柔らかい唇をもう少しだけ楽しませてもらった。







『……もう、寝なきゃ明日に響きますよ』







長いキスに照れたのか、Aはぎゅっと俺にしがみつくように体を寄せて寝る体勢に入った。







俺もAのことをAが苦しくない程度にしっかりと抱き締めて目を閉じる。







壱馬「明日家出るの、ほんまに一緒のタイミングでいいの？早いで？」







『はい。丁度良い時間ですし、一緒に起きる方が気遣わなくて済むじゃないですか』







寝る寸前の現実的な会話にも感じるAの気遣いが、嬉しいしありがたい。







壱馬「じゃあ、明日一緒に起きような」







『はい』







壱馬「おやすみ」







『おやすみなさい』







久しぶりに腕の中に彼女がいる夜。







この幸せを、いつまでも忘れずに感じていきたいと思った。

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