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樹「ふふっ。なら良かった」









なるべく理性を保って、丁寧に愛したつもりだったから

それが伝わっていて安心した。









未だに俺の胸元に埋めたままの顔。

頭をそっと撫でると、ゆっくり顔を上げて俺と視線を合わせた。









『ふふっ』









そして俺の顔を見て微笑むと、再び顔を隠してしまった。









樹「なに。人の顔見て笑わないでよ」









『ふふっ。違います。

……“どうしよう、私樹さんのこと好きすぎる”って思ったんです』









樹「……ふふっ。なにそれ。俺の事殺す気?」









急にそんなこと言われて

キュンとしないわけないじゃん。









心臓痛いくらいキュンとしたわ、今。









『ふふっ。そんなつもりじゃないですけど、

でも、本当に今唐突に思っちゃったから……』









いつも、すぐに照れるくせに。









『樹さん、大好きです。……ふふっ』









なにかのスイッチが入ると、急に真っ直ぐな言葉が俺を貫く。









まるで俺のことしか頭にないみたいに

甘い視線で俺を見つめてくる。









ほんと、勘弁してよ。









樹「俺も好きだよ。マジで好き」









こんなの、益々Aちゃんで俺の中がいっぱいになってしまう。









『……んふふ。うれしい』









そこは照れるんだ。









なんて、頬と耳を赤く染めてはにかむ彼女に

そっとキスをした。









樹「お互い歯磨きしてないし、いっぱいするのはまた後でね?」









額にキスをして

Aちゃんと、自分に言い聞かせるように言うと。









『……じゃあ、早く起きないと。ふふっ』









樹「ふふっ。歯磨き粉の味だね」









『なんだかそれ、ロマンチックじゃないですねぇ』









甘いのかそうじゃないのか

不思議な空気感の会話をしながら二人で体を起こす。









『あ、マース〜。おはよ』









空気を読んだのか、俺たちの甘さに入れなかったのか

大人しくしていたマースが

構ってと言わんばかりに起き上がったAちゃんの膝の上に乗った。









樹「おはよ、マース」









二人で頭や体を撫でると気持ちよさそうに目を閉じる。

うん、こっちも相変わらず可愛い。









『マース、一緒に向こう行こっか』









Aちゃんがマースを抱っこして

3人でリビングに向かった。











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設定タグ:藤原樹 , THERAMPAGE   
作品ジャンル:恋愛
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M a(プロフ) - 貴世さん» コメントありがとうございます。そして、読んでいただきありがとうございます。続編は只今準備中ですので、整い次第通常公開とさせていただく予定です。それまでもう少しだけお待ち頂けますと幸いです😳 (2023年4月13日 8時) (レス) id: a3905d213c (このIDを非表示/違反報告)
貴世(プロフ) - 初めまして、小説楽しんで読んでいます、探してたもの、見つけたかもー3ー藤原樹のパスワードを教えて下さい、続きが読みたいです、お願いします。 (2023年4月13日 0時) (レス) id: fd9a14ea59 (このIDを非表示/違反報告)
M a(プロフ) - 彩夏さん» コメントありがとうございます☺︎︎︎︎ それからまた久しぶりの投稿になってしまいまして……すみません😢 お待たせいたしました😢 更新が嬉しい、そのお言葉でがんばれます😳 引き続きよろしくお願いいたします! (2023年3月7日 11時) (レス) id: a3905d213c (このIDを非表示/違反報告)
彩夏(プロフ) - こんにちは☺️ 久々の更新楽しみにしてました( ; ; ) 占ツクを開いて、この作品が更新されているとすごく嬉しいです♡ 今回の更新もキュンが止まりませんでした🥰 またお時間がある時に更新してくださるのを楽しみに待っています! (2023年2月13日 4時) (レス) id: 12838cc98b (このIDを非表示/違反報告)
M a(プロフ) - りーさん» 優しかったです🥲♡ 大阪の方に私は行きました! (2022年11月3日 22時) (レス) id: a3905d213c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:M a | 作成日時:2022年10月1日 14時

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