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『……ダメです、今のままじゃ。
それにこんな甘やかし方もダメです』
樹「ふふっ。ん？」
頭撫でて怒られるのは初めてだなぁ。
勝手に思っていたことだけど。
なんでもソツなくこなしそうなイメージだった。
だから、料理が苦手だという一面があることに
ほっとしたというか、むしろ愛おしく思えた。
樹「これでAちゃんが料理も得意です！って感じだったら
なんか、完璧すぎて現実的じゃないって言うかさ。
うーん、なんて言うんだろ……」
Aちゃんに俺のこの感情がどう言えば伝わるか
俺には思いつかなかった。けど。
樹「とにかく、Aちゃんは今のままで十分素敵な女性です」
っていうことが伝わってくれれば、それでいい。
『……ふふっ。さっきよりも甘やかされてる』
愛おしさのあまり頬を撫でたら
照れたAちゃんが擽ったそうに笑いながらそう言った。
樹「ふふ。よしよーし。いい子だねぇ」
『ふふっ。樹さーん？
これマースじゃないですよー。Aちゃんですよー』
マースを撫でるみたいに撫でたら
いつもの自分の撫でられ方と違うことに気付いたAちゃん。
あなたが今撫でているのは私なんだぞとアピールするように
俺に視界に入ろうと、背伸びをしながらゆらゆらと揺れている。
樹「ふふ。おぉ、Aちゃんだ」
ちゅ、と音を立てて軽く唇を重ねたら
ぴたっと動きを止め、俺に背を向けてキッチンへ逃げていった。
去り際に見えたAちゃんの耳が真っ赤で。
なんだ。照れただけか、って安心した。
そういう気分じゃなかったのに、って嫌がられたかと思ったから。
『樹さん！やりますよ！キムチ鍋！
冷蔵庫に何があるか、あと何が必要か、見ますよ！』
少し離れたキッチンから声を掛けてきた。
キムチ鍋に決めたのね。
樹「はーい。何ありそうー？」
照れて逃げたくせに
こうやって近付いて腰を抱き寄せても
これとこれはありますねぇ、なんて普通に会話する。
ほんと、照れどころ分かんねぇなぁ。
まぁ、そんな掴めないところも
Aちゃんに感じる魅力の一つなんだけど。
その後、俺が買い物係、Aちゃんが家での準備係と
役割分担をして夕飯の準備をした。
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M a(プロフ) - 貴世さん» コメントありがとうございます。そして、読んでいただきありがとうございます。続編は只今準備中ですので、整い次第通常公開とさせていただく予定です。それまでもう少しだけお待ち頂けますと幸いです😳 (2023年4月13日 8時) (
レス) id: a3905d213c (このIDを非表示/違反報告)
貴世(プロフ) - 初めまして、小説楽しんで読んでいます、探してたもの、見つけたかもー3ー藤原樹のパスワードを教えて下さい、続きが読みたいです、お願いします。 (2023年4月13日 0時) (レス) id: fd9a14ea59 (このIDを非表示/違反報告)
M a(プロフ) - 彩夏さん» コメントありがとうございます☺︎︎︎︎ それからまた久しぶりの投稿になってしまいまして……すみません😢 お待たせいたしました😢 更新が嬉しい、そのお言葉でがんばれます😳 引き続きよろしくお願いいたします！ (2023年3月7日 11時) (レス) id: a3905d213c (このIDを非表示/違反報告)
彩夏(プロフ) - こんにちは☺️ 久々の更新楽しみにしてました（ ; ; ） 占ツクを開いて、この作品が更新されているとすごく嬉しいです♡ 今回の更新もキュンが止まりませんでした🥰 またお時間がある時に更新してくださるのを楽しみに待っています！ (2023年2月13日 4時) (レス) id: 12838cc98b (このIDを非表示/違反報告)
M a(プロフ) - りーさん» 優しかったです🥲♡ 大阪の方に私は行きました！ (2022年11月3日 22時) (レス) id: a3905d213c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：M a
| 作成日時：2022年10月1日 14時
