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樹side
少し早いけれど夕飯の話になって。
その流れで今日の夜は帰る？と聞いたら
Aちゃんが申し訳なさそうに『今日は家に帰ります』と言ってきた。
明日は学校が朝からあるらしく
さすがに自宅に帰らないといけないみたい。
さらには、明日以降は
同じゼミの人達や友達と集まる用事もあるらしく
少なくとも数日は会えないっぽい。
『なので、ご飯はここでゆっくり樹さんと食べたいです』
そう言われたら、その要望に応えるしかない。
樹「うん。そうしよ。
何にする？出前かなんか取る？それとも、作る？」
『うーん……。あ！お鍋！お鍋はどうですか？』
樹「鍋？いいよ。何鍋？」
何鍋がいいかなぁ、と真剣に悩み出したAちゃん。
特定の味が食べたくて鍋を提案したわけじゃなさそう。
『キムチ鍋とか、やっぱりいいですよねぇ。
でも、少し前に白湯鍋食べてそれも美味しかったし、
樹さんの地元の福岡は、水炊きともつ鍋が有名ですよね？』
独り言のようにぼそぼそと呟いていたかと思いきや
急にこちらに話を振ってきたからびっくりした。
樹「そう。っていっても
水炊きは正しい作り方あんま分かってないけどね」
『じゃあ、あえて頑張ってみますか？』
令和は調べれば出てくる便利な世の中なので！なんて言いながら
何故か自信ありげで。
樹「ちなみに聞くけど、料理は得意なの？」
『いえ。なるべく避けて通ってきた道です』
樹「ふふ。そんな凛々しい顔で言われても」
謎に逞しいAちゃんに
避けて通ってきた……つまり、苦手なんだとわかったけれど
夕飯である鍋を託したくなった。
『ふふっ。あーあ。
こういうときに“じゃあ、軽く何か作るね”って
言えるようなそんな女性でいたかったなぁ……』
たまに出てくる、Aちゃんの中にいる理想とする大人の女性。
そんな架空の女性に憧れて、自分と比べては
勝手にヘコんでいるAちゃんをこれまでにも何度か見た。
樹「ふふ。今のAちゃんじゃダメなの？
一生懸命頑張ろうとするのカワイイじゃん」
さっきまで逞しかったのに
途端にしゅんと小さくなったAちゃんの頭を撫でた。
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M a(プロフ) - 貴世さん» コメントありがとうございます。そして、読んでいただきありがとうございます。続編は只今準備中ですので、整い次第通常公開とさせていただく予定です。それまでもう少しだけお待ち頂けますと幸いです😳 (2023年4月13日 8時) (
レス) id: a3905d213c (このIDを非表示/違反報告)
貴世(プロフ) - 初めまして、小説楽しんで読んでいます、探してたもの、見つけたかもー3ー藤原樹のパスワードを教えて下さい、続きが読みたいです、お願いします。 (2023年4月13日 0時) (レス) id: fd9a14ea59 (このIDを非表示/違反報告)
M a(プロフ) - 彩夏さん» コメントありがとうございます☺︎︎︎︎ それからまた久しぶりの投稿になってしまいまして……すみません😢 お待たせいたしました😢 更新が嬉しい、そのお言葉でがんばれます😳 引き続きよろしくお願いいたします！ (2023年3月7日 11時) (レス) id: a3905d213c (このIDを非表示/違反報告)
彩夏(プロフ) - こんにちは☺️ 久々の更新楽しみにしてました（ ; ; ） 占ツクを開いて、この作品が更新されているとすごく嬉しいです♡ 今回の更新もキュンが止まりませんでした🥰 またお時間がある時に更新してくださるのを楽しみに待っています！ (2023年2月13日 4時) (レス) id: 12838cc98b (このIDを非表示/違反報告)
M a(プロフ) - りーさん» 優しかったです🥲♡ 大阪の方に私は行きました！ (2022年11月3日 22時) (レス) id: a3905d213c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：M a
| 作成日時：2022年10月1日 14時
