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Aside
辿り着いたマンションは、思わず一番上まで目でなぞって見上げてしまうほどのホテルのような立派な建物で。
今からこの中に入るんだな、そう思ったら途端に緊張が倍増した。彼氏の家に行く、それだけで十分に私の心臓はバクバクと暴れ回っているというのに。
『もしもし。Aです。着いた、と思います』
マンション前まで来たら電話してほしいと言われていて、上を見上げながら壱馬くんに電話をかけた。
壱馬「“そのまま一つ目の扉の中入って。呼出パネルの前に着いたら教えて”」
声を聞いただけで少し緊張が和らいだ。壱馬くんの丁寧な案内に誘われるまま建物の中に足を踏み入れ、言われたパネルの前に立つ。
『着きました』
壱馬「“ん。そしたら、鍵差し込むところがあると思うんやけど、渡した鍵差したら左に90度回すと開くから。あとは、教えた階まで来て？”」
『はい……』
そう。先程、一度店を出た壱馬くんはすぐに戻ってきて私に何かを差し出した。差し出されるまま受け取ったそれは、見慣れない鍵で。
これ使って入ってきてな、そう言い残してまた店を出ていった。
この鍵がどこの物なのか、そして壱馬くんが言い残した言葉の意味がちゃんと分かったとき、さすがに手が震えた。
そして、今もなお震えている手に握り締められた鍵を相応の場所に差し込み言われた通りに回すと。解錠音が聞こえ、扉の前に立てば迎え入れられるようにゆっくりと開いた。
壱馬「“じゃあ、待ってるから。頑張って部屋まで辿り着いてな”」
そう言われて自信ない返事を返したあと壱馬くんとの電話を切った。
まるで探検。未知との遭遇。
健太くんの家に一度行ったときは兄に着いていくだけだったから、自らで高級マンションを進んでいくのは初めて。
エレベーターの中で表示される数字が大きくなる度、私の心臓の音も大きくなっていく。
でもこの後、きっと温かい大好きな笑顔が私を迎えてくれる。
そう思ったら、不思議と気持ちが軽くなっていった。
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M a(プロフ) - km0107さん» いつもありがとうございます。続けてしまいました……😳 お気遣いもありがとうございます。km0107さんもお気を付けて健やかにお過ごしください💫 (2022年9月6日 20時) (
レス) id: a3905d213c (このIDを非表示/違反報告)
km0107(プロフ) - 移行おめでとうございます。もちろん、二人のお話まだまだ読みたいです❤️まだまだ暑いですが、体調お気をつけ下さい🙇 (2022年9月6日 11時) (レス) @page50 id: 2f284eb8ed (このIDを非表示/違反報告)
riku推し(プロフ) - M aさん» え😳いつもありがとうございます😳😳Maさんに読んでいただけてるなんて、ものすごく嬉しいです！こちらこそ、今後もお付き合いよろしくお願いします♡ (2022年8月30日 15時) (レス) id: 6429ca0a87 (このIDを非表示/違反報告)
M a(プロフ) - km0107さん» いつもいつも、待っていてくださりありがとうございます！ご期待に応えられるよう、がんばります❤️🔥 (2022年8月30日 14時) (レス) id: a3905d213c (このIDを非表示/違反報告)
M a(プロフ) - riku推しさん» はじめまして！ありがとうございます。私もいつも、riku推し様の作品楽しく読ませて頂いております😳 そう言っていただけてありがたいです。壱馬くんもありがとう…！ 引き続きマイペースに更新させてもらいます。ぜひ今後もお付き合いお願いします♡ (2022年8月30日 14時) (レス) @page43 id: a3905d213c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：M a
| 作成日時：2022年7月12日 12時
