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『っあ、ごめん、なさい…』







Aさんは、慌てて俺の上着から手を離して、握ってできたシワを軽く伸ばすようにサッと撫でて、その手を自分の前で自分の手と握り合わせた。







壱馬「いえ。なにかありました?」







突然のそんな行動に俺も正直戸惑いが隠せないし、本人さえも自分の行動に少し驚いているみたいで。







改めて向かい合って、Aさんの様子を伺う。







『その…。嫌、なわけじゃないんです…!』







壱馬「え?」







嫌なわけじゃない、それが何に対するものなのかすぐには理解できなくて。でも。







『家を知られるのが嫌なわけでもないし、一緒に歩くのが嫌なわけでもないんです』







少し潤んだ目で一生懸命伝えようとしてくれているのは、さっき俺が言った“送らせてくれないか”という申し出に対する正直な気持ちだった。







『でも、もしものことがあったとき、一番影響を被るのは他の誰でもない川村さんで、それに対して私は何をすることもできるわけじゃないし…』







それを聞いて、彼女はどうして俺の事をこんなにも考えて答えを出してくれていたのに、俺は自分の利益のことしか考えていなかったんだろうと情けなくなった。







でもこの期に及んでまた俺は、嫌がられていたわけではないことに対してひどく安心を覚えて、嬉しくなっていた。

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設定タグ:川村壱馬 , 神谷健太 , THERAMPAGE   
作品ジャンル:恋愛
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M a(プロフ) - 飴さん» そして、3つ目のコメントでのご指摘についてですが。私としては、“壱馬くんが良くない困らせ方をした”ので「させて」ではなく「して」と書かせていただきました。私の日本語の捉え方が違うと分かったらまたこちらも修正させていただこうと思います。 (2022年4月17日 8時) (レス) id: a3905d213c (このIDを非表示/違反報告)
M a(プロフ) - 飴さん» 健太くんの誤字の部分は完全にその通りです。こちらも修正させていただきます。ありがとうございます。 (2022年4月17日 8時) (レス) id: a3905d213c (このIDを非表示/違反報告)
M a(プロフ) - 飴さん» 読んでいただきありがとうございます。そして、コメントご指摘ありがとうございます。実はページのタイトル部分について私も分かりづらいかなと思っていたところだったので、もう少しわかりやすくなるように修正していこうと思います。ご意見ありがとうございます! (2022年4月17日 8時) (レス) id: a3905d213c (このIDを非表示/違反報告)
- また続けてのコメントですみません。 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 ・ページ19のここの部分 あ、これはよく見る困り顔の中でも、あまり良くない困らせ方をしてしまったみたい。 これ正しくは困らせ方をさせてしまったみたい。 ではないんでしょうか? (2022年4月17日 2時) (レス) @page19 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
- 続けてのコメントですみません(>_<) 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 ・ページ12のここの部分 ひひ、と悪戯な笑顔で来てくる健太さん。 これ正しくは聞いて来る健太さん。ではないんでしょうか? (2022年4月17日 1時) (レス) @page12 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:M a | 作成日時:2022年3月1日 22時

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