一話 ページ2
美濃の斎藤家の家臣となったらしく私も気付いたら家臣にさせられていた。
斎藤龍興様は女好きらしく私にすり寄ってくるのだ。正直刺したくなる
だが龍興様がすり寄る度に半兵衛が話しかけてくれるため助かっている。
先ほどまで龍興様と話していた半兵衛が私の所に来た
「A〜!何考えるの?」
『色々考えてるの』
「ふーん」
素っ気ない返事を返せばつまらなそうに私の髪を弄る
「今日龍興様いましめるためこの城乗っ取ることにしたけど護衛騎士のAも手伝ってね」
『うん何それ』
いきなり耳元で小さな声で言われたことはとてつもないことだった
「うーん何となくね策は勿論考えてあるから大丈夫」
『大丈夫でも何でもないけど 半兵衛様の仰せの通りに』
「よろしい!」
その策はとんでもないものだった
私が中々着ない可愛いらしい姫君のような服を着せられた
半兵衛も着ているのだが本当の姫君のようだ
「可愛いときめいた好き」
『半兵衛も可愛いね』
「俺は言われても嬉しくない」
そして顔を隠す布を被り龍興様の所に行く
簡単に中に入れた
酒色に溺れている龍興様は女性を横に居させ酒を飲んでいた
「龍興様」
「何だ」
「龍興様にお目通り願いたいと申す者が二人」
「戦の話は聞かんぞ」
「
通された私達は頭を下げながら半兵衛が話し始めた
「龍興様にお願いがございます」
声が私より綺麗な気がして困る
「よいぞ、よいぞ!」
龍興様が私と半兵衛を引っ張り中に連れ込む
「いずこの姫君ぞ」
そう言いながら私達に触れる
『姫君とは失礼ですね』
私が立ち龍興様の手を払う
布を服を脱ぎ軽い格好になる
「は、は半兵衛とA!」
『綺麗なお姉さん方はお逃げ下さい』
私の言葉と同時に女性達は一斉に逃げ出す
龍興様が飛びかかると半兵衛は下がり私は横に飛ぶ、顔がばれないように被っていた布を目隠しのように龍興様に投げて被せる
「兵は詭道なり」
半兵衛はお膳を蹴飛ばした
体制を崩した龍興様に私は双剣の片方を首に着け、半兵衛は羅針盤の刃を着ける
「まあ、兵法の基本ですよね」
『じゃあ落ち着いたとこで、約束どおりお願い、聞いてくれますよね?』
「こ、こんの… まぬけ面の出来損ないが!」
半兵衛と私を突飛ばし兵に指示をする
「捕らえろ!」
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作者名:夜月銀桜 | 作成日時:2020年8月9日 0時