1話 ページ2
「A、おはよう」
「おはようジャック」
幼なじみであり世間からは恋人と言われるような仲のジャックは私の部屋で寝てくる。寝る時に忍び込んでくるからミストはそれを見ていつもため息をついている。指摘してもジャックは気にせずにくるから少し困る。嬉しくないと言えば嘘になるけど…
そう、誰しもがこの2人を見れば恋人同士だと思うであろう。幼なじみだから、という理由で共に寝ることは理解できるかもしれないが場所を関わらずキスをしてくるジャックとそれを受け入れる彼女を見れば誰しも「あ、こいつらカップルだ」と思うだろう。
「ミストが今日は何もないって言ってたしベスのバイトも休みだから今日は遊びに行こうよ」
「そうだね」
ジャックはまだ眠そうな声でAに微笑みながら言った。いつものわがままめなジャックを見ているとAに対しての愛が伝わってくる。
Aの了承の返事を聞くと嬉しそうに笑って「支度するから待ってて!」と言い、自分の部屋に戻って言った。
「私も支度しなきゃ」
ジャックが行ってから少したってから支度を始めた。ベッドを整えて服を着替えた。いつもベスに合うと髪を整え直されるんだよな…自分でやると汚くなっちゃうからミストに頼もうかな?
部屋を出てリビングの方に向かうとミストは仕事を始めていた。
「起きましたか?おはようございます」
「おはようミスト、朝からお仕事?」
「ええ、次のライブについて」
「今言うと迷惑になっちゃうな」と思い、他をあたろうと思うとミストは困ったような表情で言った。
「何かあるんでしょう?一応一段落してますから大丈夫ですよ」
「本当に大丈夫?」
「大丈夫ですよ」
「じゃあ」と呟いてAはミストの方に向かったてミストにくしと髪ゴムを手渡した。
「髪整えて結ってほしいの、自分でやると汚くなっちゃうから」
「分かりました、じゃあそこに座ってください」
ミストに言われた通りに座ると慣れた手つきで髪をとかし、むすび始めた。
「ミスト器用だね」
「それほどでもありませんよ、人にやるのは簡単な方ですから」
「できましたよ」と言われて椅子から降りてそっと髪を触る。
「編み込みされてる…!」
「エリザベスに教えてもらったんです、Aにいつかできるようにと思って」
そう言って微笑むミストにつられて私も笑みをこぼした。すると突然後ろから抱きつかれた。
55人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夜月銀桜(プロフ) - 雪女さん» コメントと応援ありがとうございます!ジャックとロビンかわいいですよね、推しです。作品でも早めにロビンを出したいです。早めに更新できるように頑張ります! (2021年12月18日 22時) (レス) id: 4ba1a8817b (このIDを非表示/違反報告)
雪女 - 続きがきになります(●︎´▽︎`●︎)更新楽しみにしてますジャックとロビンが可愛すぎて…応援してます (2021年12月18日 21時) (レス) id: ed2686deb5 (このIDを非表示/違反報告)
夜月銀桜(プロフ) - キシリトールさん» コメントと応援ありがとうございます!現在2話を作成中なので早めに更新できるように頑張ります! (2021年12月13日 7時) (レス) id: 4ba1a8817b (このIDを非表示/違反報告)
キシリトール - 続き楽しみにしています。頑張ってください!応援してます (2021年12月12日 19時) (レス) id: 0cb5275f34 (このIDを非表示/違反報告)
夜月銀桜(プロフ) - ランドリウムさん» コメントありがとうございます、凄く嬉しいです!もう少しで1話を更新できると思うのでもうしばらくお待ちください! (2021年12月12日 13時) (レス) @page1 id: 4ba1a8817b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:夜月銀桜 | 作成日時:2021年12月4日 23時