ドラコとアストリア ページ47
その日の夜、すっかり話し込んで夜が更けていき、スコーピウスとアルバスは眠りについたが、Aは眠れずにいた。
こっそりとベッドから抜け出し、１階のベランダを借りる。
外は涼しいとは言えず、生ぬるい風がAの頬を撫でた。
Aはただボーッと月を見上げた。
するとベランダに出る窓が開いて人影が現れる。
「！ドラコさん、」
そこには艶やかな髪を揺らすドラコがいた。
「どうかしたのか？」
「い、いいえ。少し眠れなくて」
そこでドラコは、はっとする。
「やはり…寝る部屋はスコーピウスたちと別々の方が妥当だったか？」
「いえ、違うんです。本当にただ眠れなくて。迷惑かけてすみません」
「いや、いいんだ」
ドラコは世間話が苦手なのか口ごもる。
完璧に見える人でもこういうところがあるんだな、とAは少し笑みをこぼす。
Aは沈黙が苦手では無かったから特に何も思わなかった。
するとまた窓が開いてアストリアが登場する。
「ドラコ…と、A、どうしたの？」
「アストリア、」
ドラコはアストリアのそばに行き、その華奢な体を支える。
ドラコが本当にアストリアを大切に思っているのがわかる。
「アストリアさん、すみません。少し眠れなくて｣
「ふふ、そうなの？…ドラコは話すのが少し下手でしょう？」
アストリアは上品に笑う。
「でも、周りをよく見ているんだなと思います｣
Aがそう言うとドラコは咳払いをする。
「Aはしっかりしてるのね」
「いえ、そんな」
「ドラコ、私は少しAと話がしたいわ。先に寝ていてちょうだい」
「だが、アストリア…」
「平気よ少しぐらい。ね？」
ドラコは少し間を置いてベランダから退場する。
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ななや(プロフ) - 譜面さん» 貴重なご意見ありがとうございます！喜んで頂けて嬉しい限りです！落ちの方は検討させていただきます！ (2022年6月17日 6時) (
レス) id: 1c4dcb9b3d (このIDを非表示/違反報告)
譜面 - スコーピウスが好きなのでスコーピウス落ちが見たいです！呪いの子作品ありがとうございます！ (2022年6月16日 23時) (レス) @page5 id: 7872d75835 (このIDを非表示/違反報告)
ななや(プロフ) - ハッピーさん» 貴重なご意見ありがとうございます！私も原作を見て迷っていたので同じ方がいて良かったです！検討させていただきますね♪ (2022年6月14日 6時) (レス) id: 1c4dcb9b3d (このIDを非表示/違反報告)
ハッピー(プロフ) - 孫世代の物語は中々ないので、初めて見た時は感動しました！個人的には原作のスコーピウスとローズの組み合わせが好きなので、落ちはアルバスがいいです！ (2022年6月14日 6時) (レス) id: 3e57b9a24e (このIDを非表示/違反報告)
ななや(プロフ) - ただの炭素さん» 貴重なご意見ありがとうございます！ハリポタの世界を崩さないようにかんがえたので嬉しいです！落ちの方は検討させていただきます！ (2022年6月13日 23時) (レス) @page2 id: 1c4dcb9b3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななや | 作成日時：2022年6月11日 12時
