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お爺ちゃん ページ12

小絵「なにを………言ってやがる」


審神者「良い名前……貰ってんじゃねぇか

小絵……か………

べっぴんのお前ぇにぴったりだ
俺はただの趣味でうろうろしてたらこの様よ

おめぇの顔は………毎年誕生日に写真で送ってきやがった」


小絵「…………お爺……ちゃん………?」


審神者「はっはっ………お爺ちゃんかぁ

悪くねぇ

小絵………正俊は……」


小絵「………殺したよ…………


金に目が眩んで、醜い化け物になった……

だから殺した」


審神者「……そうかぃ

まぁ、なんだ………人間っつーと……欲の塊だ……


俺はその人間どもから逃げてきた………

小絵……、俺の最後の欲だ

もっとよく……顔を見せてくれ」



小絵は乱の頭をゆっくりとそっと置き、審神者に近寄った
審神者は小絵の頬を撫でて、優しく微笑んだ

その手は、父に良く似ていた

審神者「おおきく…………なった、な……」

手はするりと落ち、目はもう二度と開かなかった

小絵「…………お爺ちゃん」


涙を一つ、また一つと審神者の頬に落とした
そして、ポツリポツリと話し出す

小絵「お爺ちゃん………逢いたかったんだ……


ずっと……


優しい母さんの顔も覚えてない………

おばあちゃんは直ぐに死んだ……

ずっと、わけのわからない水槽の中で………

一人で……真っ暗な中で、ぱぱの言葉だけ聞こえてて……っ


私は……っ

私はっ……









 



















もっと話がしたいよ…っっ
 

  お爺ちゃん…………っっ」




ボロボロと涙を溢し、震える声で祖父を呼ぶ

今回の本丸は……小さなもとと、大きなものを、

同時に失った気がした。

祖父の日記 (めちゃくちゃ短い)→←終止符



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茶々丸*(プロフ) - この間続きを作って消したんですけど、続きを書いてほしい方はいらっしゃいませんか? (2018年8月20日 15時) (レス) id: 6cec832baf (このIDを非表示/違反報告)
茶々丸(プロフ) - 紗椰さん» ォォォオォオ…よかったです。コメントありがとうございます。よろしければ他の作品も見てください( ;∀;) (2018年4月15日 9時) (レス) id: 273146eb1c (このIDを非表示/違反報告)
紗椰 - 感動しました!途中で泣いてしまいました!凄く良い話でした!;ω; (2018年4月15日 4時) (レス) id: f8c5bd1ea3 (このIDを非表示/違反報告)
茶々丸(プロフ) - あーたろさん» あぁ、はい。すみません。面倒くさがらず、ちゃんとします (2018年4月3日 21時) (レス) id: 273146eb1c (このIDを非表示/違反報告)
あーたろ(プロフ) - 今更で申し訳ないのですが、「活劇」ではなくて「活撃」です。 (2018年4月3日 2時) (レス) id: dad1cb8d7e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:茶々丸* x他2人 | 作者ホームページ:http://sakuya.uranaituku-ru  
作成日時:2017年12月14日 9時

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