看板娘 80 ページ34
六年生は納得したように頷きながら土井半助さんを褒め称えていた…というより揶揄っているのに近い
「そんな事が……世間って狭いなー！」
「土井先生、カッコイイな」
「うんうん」
「あの女性関係にはヘタレの土井先生が…」
「こら！揶揄うのはやめなさい」
「ふふ、此処には私の恩人さんばかりですね」
「そうなのですか？」
はい、と言って六年生との出会いを話す
……こっちも懐かしいなと思うがまだ１ヶ月しか経っていないんだよなと不思議な気持ちだ
「なるほど…山賊達から女性を守った事は凄い。けれど忍者とバレるのはどうかと思うぞ、きちんと忍具は隠しなさい。相手をかろんじて余裕を持ちすぎるのは立派な忍者とは言えないな」
「「すみません…」」
一般人に殺気を浴びせた人が何をいうのですか……
まあ逆にアレだけで追っ払えるんじゃ“普通の”村娘は気付かないか、バレて侍だと思う
…忍者に会いすぎてその辺が麻痺してる気がするな
落ち込んだ様子の六年生に苦笑いをする
この子達もまだプロじゃなく学生だもんなと納得をする
「でも、気付けたおかげで此処に来れて、楽しい気持ちになれているので私は感謝しかないですよ」
「月詠さん…」
「それなら良かった…」
六年生は顔を上げ、嬉しそうな表情やほっとした表情になっている
出来ればこれ以上巻き込まれたくはないけれど……忍術学園で、元の世界へ戻る方法を調べたい。図書委員会があるのだから何かある可能性の方が高いだろう
それに、近くで戦争が起きない限りこの世界の武器関連のレベルが分からないから火薬委員会や用具委員会はいい基準になりそうだ
医学面なら保健委員会も……
「？ 月詠さ……」
「あ、月詠ちゃん！少し良いかしら？」
「はーい！では、お先に。
ご馳走様でした」
「あ、あぁ…」
扉の方から山本シナさんに呼ばれる
隣に居た食満留三郎に挨拶されながら、食器たちをおばちゃんに戻しながら駆け寄った
「ごめんなさい、私ったらお風呂とかの話をし忘れてて…！」
「あぁお気になさらず…」
その後、山本シナさんに連れられてお風呂に入った
もちろん一人で。
「……こんな傷、見せられないよな…」
もう滲みることはない切り傷や弾痕を撫でた
少しでも、消える事を願って
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
スランプなので話や短編などのリクエスト、募集してます…！返信は都合上出来ませんが宜しくお願いします！
続く (更新停止中)
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赤月(プロフ) - 黒カビさん» お返事、だいぶ遅れてすみません！ご感想ありがとうございます、とても嬉しいです！ (2021年10月23日 0時) (
レス) id: e19f132e5a (このIDを非表示/違反報告)
黒カビ(プロフ) - 面白いです！ (2021年8月23日 13時) (レス) id: b236fc8679 (このIDを非表示/違反報告)
赤月(プロフ) - ロクさん» 好きなもの×好きなものは神ですよね！ 読んでくださって有難うございます！ (2021年8月9日 19時) (レス) id: e19f132e5a (このIDを非表示/違反報告)
ロク(プロフ) - え、好きがすぎるんだが？忍たまとのクロスオーバーとか神すぎる！めっちゃ好きです！！！良ければ続き待ってます！ (2021年8月8日 0時) (レス) id: 9427a4c8e6 (このIDを非表示/違反報告)
赤月(プロフ) - あまねさん» 神になったら推しをずっと眺めていられますね() 有難うございます、私も作品を読んでくださるあまね様が大好きでございます！！ (2021年7月30日 0時) (レス) id: e19f132e5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤月 | 作成日時：2021年6月20日 22時
