看板娘 77 ページ31
山本シナさんと話しているとあっという間に酉三つ時前、六年生の皆が迎えに来てくれた
食堂の場所はニ回も教えてもらったから一人で行くことも可能だったが…まあ一緒の方が安心かな
「月詠さんはA定食とB定食どっちにするんだ？」
「……えっと、Aで！」
決まったら食堂のおばちゃんに頼むらしい
…大変だな、結構生徒多そうだし……食堂に入ると生徒らしき子達がわらわらしている。六年生達が最上級生と言っていたし、本当に16歳以下らしき子達ばっかりだ
「おばちゃん！A定食4つとB定食3つ！」
「はぁーい。…あら、貴方がお客さんね！来てくれて嬉しいわぁ〜！
ゆっくりしてってね」
「あ、ありがとうございます……」
食堂のおばちゃんは優しく笑いながら定食を出してくれる
シェフさん達を思い出すな
[ 「あ……A様、今日はどちらになさいますか？」
「A様！今日も沢山食べていってくださいね」
「…お帰りなさい、A様。」]
…もっと、沢山食べて感謝をすれば良かった
「…月詠…さん……」
「あっ、はい？」
「もそ…」
定食を持って止まってしまった私を中在家長次が六年生が集まる机へと呼んでくれる
私は慌ててそちらへ座った
待っていてくれたようで、私が座ってから皆が手を合わせた
「「いただきます！！」」
「い、いただきます……！」
もう慣れた箸を掴み、ぱくりと食べ物を口へと運ぶ
「…美味しい……」
暖かくて、懐かしい味がする
私の出身地ではないのに
自分では作れない味だ
箸が進む、煮物にサラダに揚げ物、そして白米とお味噌汁…！
自分でも目が輝いて、恍惚気味になっているのが分かる。でもそうなるくらい美味しい…戻れなくなってしまう……
「美味しいですね、すっごく」
「ふふ、月詠さん幸せそうな顔してる」
「あぁ……」
「良かったな！！」
もっきゅもっきゅと聞こえてきそうなほど美味しそうに食べているAを見ながら六年生達も箸を進めていく
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赤月(プロフ) - 黒カビさん» お返事、だいぶ遅れてすみません！ご感想ありがとうございます、とても嬉しいです！ (2021年10月23日 0時) (
レス) id: e19f132e5a (このIDを非表示/違反報告)
黒カビ(プロフ) - 面白いです！ (2021年8月23日 13時) (レス) id: b236fc8679 (このIDを非表示/違反報告)
赤月(プロフ) - ロクさん» 好きなもの×好きなものは神ですよね！ 読んでくださって有難うございます！ (2021年8月9日 19時) (レス) id: e19f132e5a (このIDを非表示/違反報告)
ロク(プロフ) - え、好きがすぎるんだが？忍たまとのクロスオーバーとか神すぎる！めっちゃ好きです！！！良ければ続き待ってます！ (2021年8月8日 0時) (レス) id: 9427a4c8e6 (このIDを非表示/違反報告)
赤月(プロフ) - あまねさん» 神になったら推しをずっと眺めていられますね() 有難うございます、私も作品を読んでくださるあまね様が大好きでございます！！ (2021年7月30日 0時) (レス) id: e19f132e5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤月 | 作成日時：2021年6月20日 22時
