看板娘 70 ページ24
「あ、そういえば、七松さんには言いましたけど敬語無しでもいいですよ」
彼らにとって月詠は二歳上の女性
でも私とっては同い年の青年だ
それに、と職業柄の考えが頭を駆けたが変わらず顔にも声にも出さない
…この子達はある意味同業者。私の少しの変化にも警戒してくる…
「…もそ、じゃあそうしよう……」
「分かった、でいいんだな？」
「なんか不思議だな…」
「でももっと仲良くなれるんなら嬉しいなぁ！」
「伊作の良い所だと思うぞ…うん…」
「いややっぱり悪い所でもあるだろ！」
楽しげに話す六人を見る
…この子らにはいま、月詠とゆう人物はどう映ってるんだろう
お互い好印象を与えてはいるだろうが、裏側は見えないこの心理戦は、なんとも不格好だ
まだ新旧詐欺師の様に完璧にはいかない
私の知識不足と経験のなさ、か…
[「猫かぶりには愛らしさといじらしさが必須！……って言ってもAには分からんか…まあ騙すとき自分がどう相手に映ってるか把握するのが一番大事ってことや」]
お気に入りの瓶底メガネをキラリと光に反射させながら言うチーノくん
[「よく言うでしょAちゃん
最後に笑った方が勝ちなんだよ
んで、騙される方が悪いんや」]
そう言って煙草をふかしながら柵に体を任せている大先生
……瞼を閉じれば数々の教えが蘇る
私は、私を育ててくれたあの人達を守りたい
死んではいけない
私は忍者じゃない
国に、国民に、総統を命懸けで守りぬく軍人
小さく笑みを落とす
六人の視線が刺さるが気にせずに眺めていたお茶を飲み干しお盆に置いた
「そういえば気になっていたんですけど
生物委員会があるなら他にもあるんですよね？
何があるんですか？」
「あぁ、忍術学園には九つある」
「私ら六年生はそれぞれ違う委員会の委員長なんだ！」
六人共か、優秀なんだな
先程の竹谷八左ヱ門は委員長代理と言われてたことも気になる、委員長が不在なのか？副委員長じゃないのか？
私の考えが読めたのか潮江文次郎が説明を続けてくれる
こうやって彼は汲み取ってくれる事が多い
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 203人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
赤月(プロフ) - 黒カビさん» お返事、だいぶ遅れてすみません！ご感想ありがとうございます、とても嬉しいです！ (2021年10月23日 0時) (
レス) id: e19f132e5a (このIDを非表示/違反報告)
黒カビ(プロフ) - 面白いです！ (2021年8月23日 13時) (レス) id: b236fc8679 (このIDを非表示/違反報告)
赤月(プロフ) - ロクさん» 好きなもの×好きなものは神ですよね！ 読んでくださって有難うございます！ (2021年8月9日 19時) (レス) id: e19f132e5a (このIDを非表示/違反報告)
ロク(プロフ) - え、好きがすぎるんだが？忍たまとのクロスオーバーとか神すぎる！めっちゃ好きです！！！良ければ続き待ってます！ (2021年8月8日 0時) (レス) id: 9427a4c8e6 (このIDを非表示/違反報告)
赤月(プロフ) - あまねさん» 神になったら推しをずっと眺めていられますね() 有難うございます、私も作品を読んでくださるあまね様が大好きでございます！！ (2021年7月30日 0時) (レス) id: e19f132e5a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：赤月 | 作成日時：2021年6月20日 22時
