看板娘 66 ページ20
少年達に目線を合わせる為に下げていた腰を上げ擦り寄ってくる狼を撫でながら言う
「優しく、ゆっくり、語りかけるように…どんな暴れん坊の馬だって寂しがり屋な兎だってきちんと接すれば応えてくれるんですよ。
慌ててしまうのが1番ダメです、動物にはすぐ気持ちが伝わりますからね…」
いつ間にか傍の木に来ていた橙色を纏った梟も愛で忘れずに
飼い主とゆうより委員会に飼われていたとは思わなかったがまだ手ぬぐいをしているとゆう事はあげるのを許してくれたんだな、嬉しい
あ、毛が…ブラッシングしてあげたいな
「ですがまあ私自身コレは素敵な人の受け売りですから…
深く鵜呑みにせず自分の考えを持ち、自分なりの動物との接し方をする事こそが大事ですから
生きてる時に沢山愛でなきゃダメですよ」
あ、取れましたねと言い、ずっと気になっていた伊賀崎孫兵の頭に付いていた枯れ葉を風に流した
その後更にキラキラした十個の目で見上げられるとは思ってなかった
あ、一人は見上げてるんじゃないか…
あと後ろの六名、助ける気はないのか…と苦笑いでそちらを向くと微笑ましそうな顔をしていた
先輩だしお兄ちゃん…いやお爺ちゃん？的な気持ちになってるのか…
離してもらうまで時間がかかったが、今度動物小屋に行くのと橙色の梟、千野のブラッシングをさせてもらう約束をした
「…ジュンコ、凄い人と出会ってしまったね」
彼女はシャーと鳴いたあと瞳孔を鋭くしたまま月詠さんの方へ向いた
その目線を追うように僕も一年生と笑っている月詠さんを見る
何処となく柔らかくて優しい音がするような女性
けれど彼女達と居ることが長いからか本能的なものが警告を告げていて、触れるのを躊躇う。そんな月詠さん
でも、ジュンコが彼女の方へ行きたがってる事も僕は知ってる
毒蛇すらもあの人は……
視線を感じたのか此方を見て笑った月詠と目が合った時はビックリした。だがそれと同時に、触れられた頭に未だある違和感が増した気がする
「(綺麗な毒蛇…ツヤツヤしているし、歯は鋭くピカピカだ…なにより飼い主にすごく懐いているし……噛まれたらどれほどの速さで毒が回るんだろうか、流石にインランドタイパンは越えられないだろうがそれでも…)」
目が合っていたのは蛇だけかもしれない
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赤月(プロフ) - 黒カビさん» お返事、だいぶ遅れてすみません！ご感想ありがとうございます、とても嬉しいです！ (2021年10月23日 0時) (
レス) id: e19f132e5a (このIDを非表示/違反報告)
黒カビ(プロフ) - 面白いです！ (2021年8月23日 13時) (レス) id: b236fc8679 (このIDを非表示/違反報告)
赤月(プロフ) - ロクさん» 好きなもの×好きなものは神ですよね！ 読んでくださって有難うございます！ (2021年8月9日 19時) (レス) id: e19f132e5a (このIDを非表示/違反報告)
ロク(プロフ) - え、好きがすぎるんだが？忍たまとのクロスオーバーとか神すぎる！めっちゃ好きです！！！良ければ続き待ってます！ (2021年8月8日 0時) (レス) id: 9427a4c8e6 (このIDを非表示/違反報告)
赤月(プロフ) - あまねさん» 神になったら推しをずっと眺めていられますね() 有難うございます、私も作品を読んでくださるあまね様が大好きでございます！！ (2021年7月30日 0時) (レス) id: e19f132e5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤月 | 作成日時：2021年6月20日 22時
