看板娘 63 ページ17
彼女の方を見ると慌てた様子はなくどちらかというと暖かい眼差しをしていた
「あれは…学園で飼っているのですか？」
「いえ、おそらく最近保護した子だと…」
「そうですか……とっても可愛らしいですね」
そう言うと目を細め、また少し眉を下げている
まだ一ヶ月半しか一緒に居ないが寂しいとゆう感情が感じ取れる
彼女はよく寂しいとゆう感情を静かに出すが気付くのは極わずかな人間だろう
なぜ彼女がそんなにも寂しくしているのかは分からないが、どうにかしてあげたいと思うのは僕らがもう彼女に絆されているのを思い知らされる
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「あ、来ますね」
「え？なにが……」
「あぁ！狼が急に進路を変えてこっちに！」
「先輩方気を付けてーー！！！！」
一年生が叫んだ声が耳に届いた
俺らだけなら上に飛ぶなり避けるなり出来るが今は月詠さんが居る。下手に避けて月詠さんが狼に激突され怪我でもしたら……
俺、食満留三郎は月詠さんの腕を取り右側へと避ける
「月詠さんこちらに！」
それだけは、絶対に避けないといけない
「大丈夫ですよ」
「いや何が…って、月詠さん！？」
彼女はしゃがんだあと直ぐに立ち上がった
かと思えば、手を動かしたあとナニカを人が居ない方へ投げる
チリンっと音が鳴る
あれは枝…に、鈴がついてる！？
鈴付き紐を枝に括り付けたのか！
狼はそちらへ一目散に駆け出し鈴付きの枝で遊んでいる。咥えて頭をぶんぶんしたりと…ま、まあおそらく骨と同じような感じだろう…
俺らが唖然としていると紺色が狼の方へ横切っていった
「捕まえ、たぁ！！」
生物委員会委員長代理、五年ろ組の竹谷八左ヱ門が狼に抱き着き、首輪の所へ縄を繋げる
遅れてきた一年生、三年生もホッと一息ついた
「良かったです、どちらも怪我はなさそうですね…土と草でボロボロではありますが」
「月詠さん！貴女が一番危なかったですよ！？」
大丈夫ですよ動物には好かれる方ですからと呑気に笑う
こっちはハラハラしたとゆうのに…
意外とお転婆とゆうか、働いてる時の元気らしさが垣間見えるとゆうか…
「食満さん、失礼な事とか考えてません？」
「イエマッタク」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 203人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
赤月(プロフ) - 黒カビさん» お返事、だいぶ遅れてすみません！ご感想ありがとうございます、とても嬉しいです！ (2021年10月23日 0時) (
レス) id: e19f132e5a (このIDを非表示/違反報告)
黒カビ(プロフ) - 面白いです！ (2021年8月23日 13時) (レス) id: b236fc8679 (このIDを非表示/違反報告)
赤月(プロフ) - ロクさん» 好きなもの×好きなものは神ですよね！ 読んでくださって有難うございます！ (2021年8月9日 19時) (レス) id: e19f132e5a (このIDを非表示/違反報告)
ロク(プロフ) - え、好きがすぎるんだが？忍たまとのクロスオーバーとか神すぎる！めっちゃ好きです！！！良ければ続き待ってます！ (2021年8月8日 0時) (レス) id: 9427a4c8e6 (このIDを非表示/違反報告)
赤月(プロフ) - あまねさん» 神になったら推しをずっと眺めていられますね() 有難うございます、私も作品を読んでくださるあまね様が大好きでございます！！ (2021年7月30日 0時) (レス) id: e19f132e5a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：赤月 | 作成日時：2021年6月20日 22時
